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雲母峰(鈴鹿)2003年12月21日

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雲母峰(鈴鹿)2003年12月21日(日)No.241 隊長

雲母橋(10:02)〜登山口(10:22)〜尾根(11:26)〜(12:19)雲母峰2峰(13:02)〜雲母峰(13:16)〜2峰(13:34)〜小林新道〜林道(14:37)〜雲母橋(14:54)

寒波が雪を置いていった。たまには骨休めでもと思っていたが、朝早く目が覚めて外を見ると穏やかか天気だ。準備はできていないし積雪の状況も把握できていないので、近場の山に登ることにした。鈴鹿中部は、御在所岳や鎌ケ岳など大物が控えているので、雲母峰は登山の対照からはずれることが多い。私自身、過去に2度ほど登っているが、ルートの状況などの記憶は薄れている。登山ルートは湯の山温泉からと宮妻からがある。公共交通機関を利用するとなると、やはり湯ノ山を基点としたルートに部があるようだ。今回は宮妻を基点にルートを探ってみた。

 平野部での積雪は僅かだったが、山が近づくにつれて積雪量も増えてくる。水沢に入ると路面も凍結しているので慎重に宮妻まで車を走らせる。もみじ谷では季節はずれの紅葉が楽しめた。今年の紅葉はどうなっているのやら。林道に入ると積雪があり、乗用車では苦しいところだ。ノーマルタイヤでチェーンもつけてないが、4WDで強引に雲母橋まで乗り込んだ。


もみじ谷の紅葉

駐車場は雪に埋もれていたが、そのままつっこんで駐車した。このあたりで20センチほどの積雪があった。さて、装備をどうするか、悩むところだ。ラッセルは覚悟しているのでなるべく荷物を軽くしたいが、積雪が膝を越えるとスノーシューが必要だ。誰も歩いてなさそうなので、トレースはないと予測できる。ルート的には楽なコースなので、少し装備は重くなるが、ピッケル、アイゼン、スノーシューを持参することにした。

登山口までは十数分の単調な林道歩きだ。体の暖機運転にはちょうどいい。先行者のトレースがあったが、途中からルートをそれたようで、予想通りラッセルが待っている。登山道でウインドブレーカーを脱いで一息入れていると、男4人組のグループが追いついてきた。

 登山道を入るとすぐに植林のジグザグの急登が待っている。ただひたすら黙々と登る。一気に汗が噴き出してきた。昨日の寒気は東に抜けたようで、高気圧に包まれ穏やかな気候だ。尾根に出ると雑木林になるので明るく開放感がある。高度を上げるにつれて積雪量が増してきた。しかしまだ膝の下なのでスノーシューなしでも大丈夫だ。固定ロープのある急登は雪の吹きだまりになっていて思うように進めない。ピッケルは正解だった。ストックは力を入れることができないが、ピッケルなら支点にできる。

 痩せ尾根にはいると積雪も一段と増してきた。吹きだまりにつっこむと足をとられる。アセビが雪の重みで垂れ下がり邪魔になって歩きにくいので雪落としをしながら進む。先頭は、トレースやルート確保と忙しい。

第2峰手前のピークで展望が開け、2峰がよく見える。鞍部まで降りて登り返す。積雪は膝あたりまできている。登り返しの急登りを何とかしのぎ、細い尾根に乗ると積雪が膝を越えだしたのでここでスノーシューを装着した。やはり歩きやすい。

第2峰からの展望は大変よい。鎌ケ岳や御在所はガスに隠れて見えないが、平野部はよく見える。まるで雪国のようだ。ちょうどいい時間なので絶景を楽しみながら昼食にする。定番の具だくさんラーメンとおにぎりがメニューだ。風がないので助かる。

 帰路は2つ考えていたが、本峰付近の積雪状況を見て宮妻のキャンプ場への降下を断念し、小林新道を下山することにする。その前に、第2峰への登り返しに難渋する。新道は東の尾根を降りるが、標識が雪に下だから右折ポイントを意識する必要がある。雰囲気のいい二次林だが、尾根は痩せていて、積雪時の降下は要注意だ。約1時間で林道に出た。約20分で出発点に戻れた。

 

2003_12_21