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獅子ケ岳(度会)2003年12月7日

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獅子ケ岳(度会)2003年12月7日 No.239 隊長

 注連指林道終点(8:47)〜左岸山腹道(9:12)〜日の出の森分岐(9:56)〜(10:16)山頂(10:25)〜(10:47)弁当岩(10:55)〜日の出の森分岐(10:04)〜(11:37)日の出の森(12:08)〜広場散策(12:15)〜稜線分岐からバリルート(12:25)〜林道終点(13:16)

 今日は、まだ入ったことのない山域に入る。度会山地には、牛草山、獅子が岳、七洞山、姫越山などの山々がある。今日は手始めに獅子が岳に登ることにした。なぜかというと、昨晩は鳥羽で忘年会があったからだ。朝早く出発して無料になったパールロードから伊勢自動車道に乗り継ぎ、勢和多気ICで降りて42号線を少し南下し度会町に入った。登路はいくつもあるようだが、注連指(しめさす)から登ることにした。村に入ると立派な獅子が岳の指導票がある。地元の人たちにもしっかりと認知されている山らしい。この指導票の類は山の顔でもあるわけで、これから歩く登山道もだいたいの予想ができるものだ。公共交通機関利用のときは、このあたりから歩かねばならないだろうが、マイカーの利点を生かして林道終点まで乗り込む。



獅子ケ岳登山口

 林道終点にはすでに一台の車が止まっていた。この時期は猟期に入っているので、登山者のものかどうかはわからない。準備をすませ暗い林道に入る。宴会の翌日の登山はつらい。いつもよりもスローペースで、体のレスポンスを確かめながら歩き始めた。登山道は谷の右岸についている。水量の沢で、堰堤がいくつも作られている。谷の上部に行くにつれて堰堤の間隔も狭くなり渡渉し左岸に出ると、自然林の山腹道になる。登山周辺の雑木林は良く整備されていて大変明るく、気持ちよく歩ける。


注連指(しめさす)林道終点

 


源頭手前の登山道

 谷の源頭はチョロチョロと水の音は聞こえるが、ガレた沢になっている。このあたりはほとんどが落葉樹で大変明るい。このあたりの森もよく手入れされている。しかし全部が落葉樹ではなく、照葉樹が混ざっているあたりは、県南部の山らしい。日の出の森分岐を見送り、小尾根を乗り越して、山を回り込むように登っていく。弁当岩分岐で小萩コースと合流し最後の急な登りをしのぐと展望岩に出る。名のごとく展望は抜群によい。南には五ヶ所湾の入り江や光り輝く太平洋がよく見える。


太平洋


獅子ケ岳山頂


山頂の三角点

 山頂は雑木の中にあるが、両側の雑木が切り払われていて展望が確保されている。風が強いくて長くはいられなかったが、ゆっくりとお弁当を広げるにはいいところだ。ここまでで3組の登山者と出会った。


展望岩


弁当岩から見た獅子ケ岳

 山容の撮影にために、帰りに弁当岩に立ち寄ってみた。やはり正解だった。この時期は太陽高度が低いので、どうしても逆光位置からの撮影は避けたいところだ。こらから向かう日の出の森も、撮影にはよい位置だと思うが、この時間であれば逆光の位置にあるので、だめだろうとあきらめていた。


展望岩を見上げる


日の出の森への分岐

 分岐まで戻り、日の出の森に向かう。一旦鞍部まで降りて登り返す尾根コースだ。このコースも良く整備されている。二つのピークを乗り越すと日の出も森に出た。コブシ、クロガネモチ、カツラ、イチョウ、ヒメシャラなどが植林されている。ネームプレートで名前が確認できる。立派な山小屋というか休憩所が建てられている。せっかくだから昼食はここでとることにした。いすに座って昼食を食べるとは想像もしていなかった。


日の出の森付近の山小屋

 その後広場まで降りてみるとなんと舗装された林道の終点に大きな駐車場が作られていた。稜線で三人組の登山者と出会ったが、たしか日の出の森からきたと言っていた。林道を車でここまで上がり、稜線を獅子が岳に向かうコースがあるようだ。このコースなら登山と言うよりもハイキングコースになるだろう。つまり今日歩いたコースは登山道とハイキングコースのミックスということになる。これでは今日は消化不良になりそうなので、ここでバリエーションを作ることにした。乗り越しまで戻るのも芸がないので、日の出の森のピークからコンパスで方位を定め、まっすぐに駐車場に降下した。鈴鹿の山にありがたちな目印テープはなかったが尾根を主体に降下すれば間違いないだろう。


日の出の森の広場


宮川と伊勢湾(日の出の森から)

 

 

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