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尼ケ岳、大洞山2003年11月22日

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尼ケ岳、大洞山(室生) 2003年11月22日 No.236 隊長

下太郎生から倉骨林道で峠まで 倉骨峠(9:20)〜桜峠、尾高分岐(9:45)〜(10:00)尼ケ岳山頂(10:17)〜倉骨峠(10:58)〜四ノ峰(11:15)〜(11:42)大洞山(雄岳)(12:30)〜倉骨峠(13:00)

 冬型を思わせる気圧配置に、気温がぐっと下がり北風が強く吹き付ける天候になった。前線の去った後は空気の透明度があがり遠望が期待できるので、コースのトレースよりも、撮影のためのコース選択となった。7時過ぎに自宅を出発し、倉骨林道を車で駆け上がってあるい始めたのが9時20分頃だった。このあたりは林業が盛んだ。倉骨林道はよく整備されていて、峠付近にも十分な駐車できる空き地がある。三連休の初日とあって、何人かの登山者がいるだろうと思っていたが、峠に駐車したのは私の車だけだった。


倉骨峠

 車を降りると風が強くて冷たい。ヤッケを羽織って手袋をする。道標に従い登山道に入る。登山道といっても途中までは東海自然歩道になっているので、道幅もありよく整備されていて大変歩きやすい。ただずっと植林対になっているので、昼間でも薄暗い。東海自然歩道は二ノ峰をトラバースする。二ノ峰を踏んでおこうと思ったが、面倒なので歩道に従った。少し進むと一ノ峰があり、これを通過し長い階段を降りると美杉の広瀬と下太郎生を結ぶ登山道と交わる。


広瀬、下太郎生分岐

 立派な指導標とベンチが設置されている。植林帯なので暗い。ここから標高点778までは若干の登りだ。植林帯が終わる頃に東海自然歩道と別れる。しばらく進むと植林が終わりぐっと明るくなると当時に登りもきつくなる。振り向くと双耳峰の大洞山がどっかりと座っている。何度も振り向きながらぐいぐいと高度をあげる。標高差約100mの登りだ。

 山頂は灌木や笹が切り払われ広々としている。東側の植林帯以外は展望もよく、遠くは伊勢湾、青山高原、伊賀上野、名張までよく見える。足下には尾高山と特異な形をした見通山(みどし)が座っている。さらに南に目をやると、倶留尊山、古光山と続き、さらにその向こうにはきれいな三角形をした高見山が望まれる。尼ケ岳が伊賀富士と呼ばれるように、室生火山群にあって最も端正な山といえる。


尼ケ岳から伊賀上野方面


尾高山と名張


山頂のマユミの木と地蔵さん


大洞山

 


古光山


マユミ

 尼ケ岳山頂は強風のために長居はできず、撮影後すぐに倉骨峠に戻る。ほとんど水も飲んでないので、ザックの中は撮影機材だけでいいわけだが、いつものように荷物は標準装備である。
 峠から少し東海自然歩道を歩くと、登山道が分かれる。植林帯を抜けるとブナの点在する自然林に入り、標高差150mほどを登ると大洞山雄岳に到着する。山頂付近まで植林されていているが、展望はしっかりと確保されているのがありがたい。東向きに陣取り、飯南の山々を見ながらの昼食は格別である。確か昨年は吹雪で何も見えなかったことを思い出す。飯南の山々で目立つのはやはり局ケ岳だろう。


尼ケ岳


美杉村


津市街と伊勢湾

太郎生と倶留尊山


大洞山雄岳

 もう少し長居をしたかったが、体が冷えてきたのでそこそこで引き上げることにした。今日は誰にも会わないだろうと思っていたら、単独男性の登山者が三多気の方から登ってきた。また、下山にかかると、年配の三人グループが登ってきた。鈴鹿ほどの入山者はないようだが、魅力的な山域である。

 

2003_11_02