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クラシ、イブネ(鈴鹿)2003年10月18日

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クラシ、イブネテント泊(鈴鹿) 2003年10月18,19日 No.231 参加者:いわなっちさん、なっきーさん、とっちゃん、隊長 第2日目

第1日目
朝明P(8:20)〜(9:50羽鳥峰(10:17)〜(11:07)ヒロ沢(11:30)〜(12:26)大瀞(12:38)〜(13:02)オゾ谷出合(14:40)〜(14:31)尾根(14:40)〜(15:23)クラシ山頂(15:30)〜イブネ(16:00)〜佐目峠(16:24)

第2日目
佐目峠(9:17)〜千種街道合流(10:09)〜(11:00)コクイ谷出合(11:10)〜(11:23)上水晶谷分岐(11:33)〜尾根分岐(11:48)〜根ノ平国見登山道合流(13:04)〜(13:13)岩場(13:28)〜(13:35)キノコ岩(13:47)〜(14:19)ブナ清水(14:54)〜根ノ平峠下(15:17)〜朝明P(16:18)

 第1日目の行程を考慮して、出発時間を1時間早めた。観光協会管理の朝明駐車場は、到着時には閑散としていたが、準備を進めるうちに何台かの車が入ってきた。本日の参加者が私を含めて4名で、集合時間通りにとっちゃんが滑り込んできた。この前の靴忘れ事件があったので、とちゃんの忘れ物を心配していたら、自分が今晩の鍋用の肉を忘れたことに気づく。昨晩、冷凍室に入れたままになっている。食材は各自が準備しているので、何とかカバーしてもらえそうだ。


朝明 さー! 出発だ!

 準備を済ませて駐車場を出発する。夏のシーズンが終わり、山小屋やヒュッテは閑散としている。伊勢谷小屋前の河原が改修工事されたようで、立派な橋もかかっている。砂防公園を過ぎて、たくさんの石ころがある荒れた林道を登っていく。羽鳥峰まで一人で歩くと結構な時間に思えるが、話しながら歩くと時間のたつのもはやい。林道が終わり鳩峰への急登りにかかると、ザックの重さを実感する。要領よく準備をするが、テント山行になると基本装備だけで15キロ前後になる。ちなみにとっちゃんが16キロだったそうだ。いわなっちくんは、ザックに何でも入っているので、20キロくらいかな?


羽鳥峰

ひと汗流した頃に羽鳥峰に到着した。誰もいない。天気がいいので展望もよく、さわやかな秋風に吹かれていると、すっと汗が引いていく。ちょっと長めの休憩をしてから、ヒロ沢めざして下る。


ヒロ沢に向かう

 木々はまだまだ青い葉をつけているが、すでに色づき始めた葉もある。約50分でヒロ沢に到着した。樹林の中を歩き、突然ぱっと開ける河原に出た時の開放感がいい。休憩にはうってつけの場所で、瀬音を聞きながら過ごす時間はなんとも贅沢だ。岩場では、ダイモンジソウの花が風に揺れていた。


ヒロ沢で

 


岩場のダイモンジソウ


ヒロで


ヒロ沢で


大瀞

 しばし休憩し左岸の登山道に入る。お金の分岐を右に見送り、しばらく歩いて大瀞につく。小さな案内標識が足下に置いてあるだけなので、初めての人にはわかりにくいだろう。荷物を登山道脇に置いて撮影のために大瀞に降りる。ゆっくりと昼休みをしたいところだが、オゾ谷からクラシに這い上がる大仕事が残っているので、すぐに登山道に戻り、オゾ谷出合に向かう。約20分ほどで出合に到着した。テント場までの時間を逆算すると、あまりゆとりがないことがわかり、昼食も簡単に済ませた。


オゾ谷分岐


鉱山石垣跡


坑道入り口?

 谷の左岸の大きく巻きながら登っていくと、鉱山跡の石積みが突然に現れる。杉峠東の鉱山跡の石積みと作りがそっくりだ。どうも精錬のための施設らしい。少し行くと坑道らしき入り口がある。のぞき込むと中は真っ暗だ。昔は全て手作業なので、露出した鉱脈を掘り進むやり方だったのだろうか。鉱脈が終われば鉱山はそこまでということにある。この先に谷を渡り返し右岸に出てしばらく進んだところにも大きな坑道が口を開けていた。谷は徐々に狭まり、大きな石が転がっているので歩きにくくなってくる。谷の分岐でオクムラさんの案内標識がかかっていた。クラシ80分と書いてある。ここで左の谷に入る。


二股分岐 オクムラさんの案内標識


尾根を登るなっきーさん


大きなブナが待っていてくれました


山頂までもう少し

 大きな石がごろついていて、また傾斜も大きくなってきたので、ますます歩きにくくなってきた。右手の尾根を見上げながら進む。どこでこの尾根に取り付くか様子をうかがうが、なかなかの傾斜で、とっかかりが見つからない。もう少し谷をつめると、目印らしきテープを見つける。この辺りだろうと、取り付けそうな獣道らしきところから、登り始める。斜面はざらついているのでよくすべる。日帰りならともかく、ザックの荷のバランスを取りながらストックをうまく使って這い上がる。荷が重いのでいつもより確実に足で斜面を捉えないと危険だ。とにかく尾根に乗るまでが大変な急斜面になっている。尾根に乗ると傾斜も幾分かゆるむが、まだまだ急登が続く。登るにつれてシャクナゲやブナが出始めた。厄介なシャクナゲを避けながらジグザグに登る。荷が大きいので難儀だ。登るにつれて尾根が痩せ、岩場もあり険しくなってきた。しかしこれを過ぎると傾斜もゆるみブナが多くなってくる。程なく山頂に到着した。


クラシ、イブネの稜線から御在所

 御池奥ノ平周辺の笹も枯れているが、このあたりはそれ以上に枯れていて、大変歩きやすい。笹が復活するまでに自由に歩き回っておきたいくらいだ。とにかく遮るもののない広々とした稜線は、開放感があり駆け回りたい衝動に駆られるが、この荷物じゃそれもできない。言われなくてもカメラを出して撮影したくなる。国見岳、御在所岳、鎌ケ岳、鎌尾根と続く稜線が、斜光ででコントラストを増し、青空をバックにくっきりと浮かび上がっている。


稜線で


クラシ北尾根と御在所

 絶景を楽しみながらイブネへと進み、本日のテント場を予定している佐目峠と下った。峠に着くと大きな石の上に、たろぼうさんからの置き手紙を発見。本日13:40のメモらしい。掲示板に登山届けを出していたので、我々の予定がわかっていたのだと思うが、しかし、メモで迎えてくれるとは、うれしいじゃありませんか。岩なっちくんに言わせると、鈴鹿でも3本の指に入るテントサイトだそうだ。峠を少し登り返したところに展望がよく、平坦なところがある。そこにテントは張った。いわなっちくんはというと、今晩は例のミノムシスタイルだそうだ。水場は杉のあるあたりを少し下ったところにある。天狗岩のときは真の谷から水を汲んであがらなければならないが、水場が近いのはありがたい。テント設営を終えて、風をさけて水場の近くで食事の準備にかかる。今晩のメニューは寄せ鍋。細かいレシピは復習できないが、とにかくそれぞれが持ち寄った食材を、岩なっちくん持参の大きなコッヘルにぶち込むだけだ。一気には入らないので、3回に分けて持ってきた食材が全部お腹の中に消えていった。残っただしは明日の朝の雑炊に。食事がおわる頃に少しだけ雨粒があたった。ハリマオさんの雨乞い踊りが、効いてきたようだ。はちまきにろうそくをつけて踊る怪しい姿姿を想像する。携帯が通じたときには、鳥羽で伊勢エビを食べていたそうな。この峠からは御在所の電波を拾うのか、携帯が通じる。panaちゃんにも電話する。明日のコースを確認したいがすぐに切れてしまった。

 第2日目

 

2003_10_18