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竜ケ岳(鈴鹿)2003年9月27日

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竜ケ岳(鈴鹿) 2003年9月27日 N0.227 旅人くん、panaちゃん、TOHORUさん、rinさん、あさおさん、隊長

集合(8:00)―登山口(8:10)―(8:40)裏道分岐(8:50)―(9:07)小滝(9:15)―(9:40)休憩(9:50)―分カレ滝―(10:15)休憩(10:26)―(10:45)笹原手前(10:55)―(11:30)昼食(12:10)―(12:25)竜ヶ岳山頂(12:30)―(12:50)重ね岩(13:00)―(13:25)石グレ峠(13:35)―R421―(13:50)登山道―(14:15)長尾滝(14:25)―(14:35)分岐―(14:45)休憩(14:55)―(15:25)砂山(15:40)―(16:20)登山口―(16:30)駐車場  by rin

 この山に訪れるのは冬ばかりだったが、ことあってこの時期に歩いてみた。声をかけたところ、6人の山仲間が集まり、にぎやかな山行となった。笹の海に咲くシロヤシオは見事で、春の頃は入山者も多いが、この時期はまだ紅葉には早く、入山者も少なかった。落合橋のPに8時に集合し、ホタガ谷登山口まで林道を歩いた。ホタガ谷コース登山口の東屋では先発隊が小休止をしていた。われわれもここで小休止する。最初の30分の暖機運転は登山の暖機運転にはうってつけである。このコースは植林帯の急登から始まるが、この山域は植林帯特有の整然とした感がなく、より自然的で雰囲気がいい。ホタガ谷に合流するまで一気に高度を上げていく。

 ホタガ谷に出会ってからは何度か徒渉を繰り返し小滝まで進む。徒渉ポイントごとに休憩したくなる。休憩のたびにpanaちゃんからの差し入れが入る。冷凍モモはおいしかった。いったいザックの中には何が入っているのだろうか。きっと食べ物ばかりかな?歩く冷蔵庫のようだ。

 高度をあげるにつれて徐々に前方が明るくなってくる。沢の水量も少なくなってくると、いよいよ笹原に突入する。ここからが第2ラウンドといったところだ。

 環境が変わると気分も変わる。笹の海の広々感がなんともいえない。あえぎながら稜線まで這い上がる。絶景である。撮影には藤原や御池岳がいい位置にある。ちょうど藤原の向こうに白山が浮かんでいる。右手には乗鞍、御嶽、中央アルプスと続く。冬場ならもう少しよく見えるが、この時期としては満点だ。


藤原岳


御池岳

 P1402あたりからが竜ケ岳の撮影ポイントになる。若干の逆行気味だが笹が光って山自体がはっきりと映ってくれる。しかし稜線は風が強い。山頂でゆっくりと食事をと思っていたが、長居はできないと判断し、県境三差路を過ぎた潅木帯で昼にした。皆さん食欲満点でもりもりと食べていたが、私は体調不良でおにぎり一個が精いっぱい。ここでまたまたpanaちゃんからミカンの差し入れが、なんともありがたや。やはり山は果物がいいな。


竜ケ岳


竜ケ岳

 

笹原にシロヤシオの存在感がめりはりをつけている。この山を特徴づける風景だ。撮影にためにじっくりと時間を使いたいが、まだ先が長い。


静ケ岳


山頂で

 山頂周辺の笹が刈られてより広くなっていた。しかし風がつよい。写真を撮って5分で撤退。県境稜線を石榑峠に降りる。重ね岩までの急降下は、雨に日には滑って難渋しそうだ。


重岩

 案内の標識に重ね岩830mとある。これは間違いである。GPSの計測では約945mくらいだ。2,3メートルの誤差はあるが、大きく違っている。地形図を見ても然り。峠まで下ると多くの登山者でにぎわっていた。峠からだと登り1時間のショートコースだ。遠くからみえているみなさんは、この山のよさをよく知っているようだ。


長尾滝

 下の幅寄せコンクリートまで国道を歩く。国道を!、といえば興ざめしそうだが、ここの国道は林道よりも劣る。見方を変えれば実に情緒があってよろしい。幅寄せコンクリートを過ぎたあたりで、登山道に復帰する。しっかりとした案内標識があるので迷わないだろう。登山道にハリルと再び沢コースだ。花こう岩の砂の白がやたらと明るい。気持ちの良い清流だ。何度か徒渉を繰り返し、砂山分岐に到着した。またここまで戻るので、デポも考えたが、たいした距離ではないのでそのまま長尾滝に降りる。久しぶりの鉄ハシゴだったがまだまだ健在である。すでに日陰になっていて撮影には向かないが、水量もあり見事なものだ。ここまで回った甲斐があった。
  さてここからの登りが大変だ。下山モードを切り替えて、一気にギヤを一速に入れて登りにかかる。汗が噴き題した頃に痩せ尾根にのる。これから先は何度もアップダウンがあるが、高度を落とすアップダウンなのでそれほど大変ではない。

 


砂山コースから見た竜ケ岳

 砂山への痩せ尾根からはこんな風景が楽しめる。光線の加減もあるが、まるで南アルプスのような山容だ。

 徐々に高度を下げていくと砂山に到着。以前はもう少し展望があったと思ったが、松が伸びたのか眺望は芳しくない。

 砂山を下るとすぐに遊歩道に接続する。やれやれと思いきや、これが長い。疲れもピークにきているので、精神的にも長く感じた。

 この山は、御在所や藤原に比べると山深さを感じるが、楽しめる要素をたくさん含んでいて、うまく時間は配分をすると、8時間で日帰り山行の1.5倍は楽しめるだろう。

 

2003_9_23