歩人倶楽部  最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

御池岳、鈴北岳2003年9月7日

home

御池岳、鈴北岳(鈴鹿)2003年9月7日 No.223 隊長

 コグルミ谷(9:10)〜 天ケ平 〜 奥の平 〜 ボタンブチ 〜
 丸山 〜 鈴北岳 〜 鞍掛峠 〜 国道 〜 駐車場(17:10)

 ひとりで鈴鹿に登るときはいつも出発が遅くなる。かえって遠方からくる登山者の方が登り始めるのが早いようだ。7月から、山の撮影を中心に鈴鹿を歩いてきたが、秋の花が咲き始める時期なので、御池にやって来た。花の時期だから駐車場はどうかなと思い、コグルミ谷に向かったが、予想に反して駐車場は閑散としており、少し拍子抜けした。気温はまだまだ高いが、青空とさわやかな風が出迎えてくれた。


両ケ池から定点撮影


天気よし

 台風の大雨でコグルミ谷が様変わりしたと聞いている。登山口にはフシグロセンノウがよく咲くので、どうなったのかなと心配していたが、例年通り朱色の花を咲かせて出迎えてくれた。しかし登山道は見る影も無い。表層の土が流され石灰岩がむき出しになっている。もちろん登山道も流され、カレ沢を歩いて入山となった。タテ谷出合までは所々登山道が残っているが、ほとんどがカレ沢歩きだ。春にはニリンソウが多かったが、表層の土が流されているので、来年の花の先具合に影響が出ると思われる。

ジャコウソウ

 タテ谷手前でジャコウソウを見つけた。鈴鹿ではあまり多くはないが、これも秋の花だ。タテ谷出合いは様子が一変している。標識がないと通り過ぎていたかもしれない。まだまだ気温は高いので、ここまでに大汗をかいてしまった。立ち止まると涼風に秋のさわやかさを感じる。


コグルミ谷


長命水

 長命水で水を補給する。長く水を触っていると手がいたくなるほど冷たい。曇りの日にはうすぐらく感じる所だが、きょうは明るく風通しもよいので気持ちがいい。沢ぐるみの大木を見上げると青空をバックに緑の葉がきらきらと光っている。ベンチに横になり、ずっとここに居たい心境だ。


真の谷

 天ケ平でまた一息入れる。峠を抜ける涼風に包まれ、ベンチに横になるとウトウトとしてしまった。このあたりが単独山歩きのメリットでもある。コースや時間を気にせずに、思うままに歩ける。休みたいときはどこでも休む。決めているのは日没までに車までたどり着くことくらいだ。とは言っても、青空のあるうちに山頂付近の撮影がしたいので、丸山を後回しにして、奥の平らを目指す。このあたりのオオイタヤメイゲツ林は絶品である。たしか朝日新聞社の自然100選だったかに選ばれているはずだ。カレンフェルト、カワチブシそしてオオイタヤメイゲツ、絶妙のバランスで見事な景観を演出している。御池の魅力はここらあたりかなと思っているまま、ブッシュに突入。以前は背丈を越す笹に覆われてどちらを向いて歩いていいのかわからないほどだったが、笹枯れのために少しは歩きやすくなってきた。といってもびしばしと腕や顔に当たってくる。冬場は笹のことなど気にせず歩けるが、この時期はそうはいかない。この時期の奥の平も久しぶりだ。テーブルランドがよく見える。石に腰かけあんパンを食う。ほっぺが落ちそうだ。


テーブルランド

ボタンブチめがけてまっすぐに降りる。奥の平から見えていた先客三人が帰ったので誰もいない。展望は抜群でフィルムの消費に勤める。撮りたくてもとれないことが多いので、日頃のうっぷんを晴らすべく、3台のカメラを駆使して撮影に没頭する。


奥ノ平


ボタン岩


ボタンブチ


幸介の池

 ボタンブチでラーメンを食べて、幸介の池でお昼休みにする。贅沢極まりなし。これじゃ時間がどれだけあっても足りない。鈴北周辺の撮影が残っているので、重い腰を上げる。


山頂


オオイタヤメイゲツ

 少し花の時期は早いが、アケボノソウが咲き始めていた。カワチブシ、シロヨメナもほぼ満開に近い。カリガネソウも健在だ。独特のにおいがあり、虫たちもたくさん集まっている。


アケボノソウ


整列! 番号 1,2,3,4,5


シロヨメナ


カリガネソウ


御池丸山

 御池丸山を撮影していると、鹿がピー!と鳴いて悠々と駆けていった。


大きな声でピーと鳴いて、悠々と駆けていきました


遠くは白山まで見えました

 

2003_9_7