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鎌ケ岳(鈴鹿)2003年5月17日

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鎌ケ岳(鈴鹿)2003年5月17日(土)No.211 隊長

 ここ鈴鹿においては、やはりツツジ科の当たり年のようだ。4月下旬のアカヤシオの花のつき具合で、今年の花の状態が伺える。先週はT字尾根でシャクナゲが満開だったが、今日は鎌ケ岳の三ツ口登山道上部のシャクナゲが見頃を迎えていた。昨年は空振りに終わり、大台まで追いかけたシロヤシオも、花の付き具合も上々だ。ということは来年は駄目になるかもという懸念に追い立てられ、まだ完治しない左足を引きずりながら、武平峠から鎌ケ岳を目指し、山頂からいったん三ツ口谷に降りてから尾根に登り返して峠に戻った。シロヤシオは山頂こそ蕾だったが、ほぼ満開に近い状態で、登山者を楽しませていた。

 ホンシャクナゲ、シロヤシオとも昨年よりも1週間遅れである。昨年は花の時期が早かったし、花のつきもよくなかったので今年への期待が膨らんでいた。足の故障をまだ引きずっているが、スローなペースでなら何とか歩くことができる。


ヤマツツジ

 旧スカイラインの上り口辺りはタニウツギが満開で、少し高度をあげていくと、ヤマツツジが見頃になっている。峠手前にPは工事のため片側交互通行の交通規制になっている。Pのスペースが気になっていたが、まだ半分ほど駐車のスペースがあった。峠を起点に歩く人が少ないのだろう。しかしまともに歩けない者にとっては、大変ありがたい。

 準備を済ませ武平峠に向かう。足下を見るとシロヤシオの花が落ちている。この高さではすでに花の時期が過ぎているようだ。ミツバツツジがまだ花をつけているが、見頃は過ぎていた。

 

 少し足が温まってきたので若干速度を上げるが、力を入れると痛みが走るので、左足を支点にして、右足に力を入れたあるく。しばらくこの歩き方をしているので、癖になってしまい、歩き方に後遺症が残りそうで心配だ。当然後から来る登山者には快く先に行ってもらうことにする。とはいうもののいつもなら抜かれたことはないだけに、足さえよければがんがん飛ばしてやるのにと悔しい思いは隠せない。

 標高が1000m付近になると、シロヤシオが見頃を迎えていた。歩く楽しさは捨てて、撮影に精を出す。白い花だけに青空の背景が欲しいが、贅沢は言えない。来年が裏年になると、次に出会えるのが2005年になる。そんなことを思うと、ついついシャッターをおす回数が増えてくる。

 

 山頂につくとガスがかかり出した。シロヤシオはまだ蕾だ。シャクナゲを求め鎌尾根の散策も考えていたが、目の前が真っ白では尾根を歩く気にはなれない。少し早いが簡単に昼食を済ませ、シャクナゲを求め三ツ口谷に降りることにした。予定通りシャクナゲが満開になっていた。

 シロヤシオも稜線よりもこちらの方が多く、何度も立ち止まってはシャッターを押した。花が途切れるころに谷に降り立った。標高を見るとだいたい武平峠の同じくらいだ。200m位の登り返しだが、もう少し汗を出したいので、手ごろな登りだ。途中で登山者が二人休んでいたが、あまり使われていない登山道のようだ。稜線に出て一休みし、峠に戻った。

 

2003_05_17