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御池岳(鈴鹿)2003年5月10、11日

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御池岳(鈴鹿)2003年5月10,11日 No.210 参加:とっちゃん、じんじんさん、山ちゃん、いわなっちくん、隊長

 1日目はお天気に恵まれましたが、2日目は1日中雨の中の御池散策となった。一日目は贅沢な山遊びにふさわしく午後からの重役出勤。コグルミ谷を上がり、花と戯れ、テント場についたのは午後4時のこと。いわなっちくんリードのアウトドアライフにのっかり気がつくと22時。シュラフにもぐり込み、気がつくと朝になっていた。隣の高校生のテントはすでになく、ゆっくりと朝食を済ませ、6時間の御池散策を楽しむ。花、花、花、・・・花がたくさん咲いていた。遅い昼食を済ませ、たっぷりと水を吸ったテントを撤収し帰路についた。

第1日目 5月10日(土)

 アウトドアの達人である、いわなっちくんと藤原で合流し待ち合わせのコグルミ谷に向かう。この時期は登山口周辺の駐車ペースは満車になるが、午後から出動であったので、早く帰った人の空きを狙ったのが正解でちょうど2台分のスペースが確保できた。車も1泊させるので車上ねらいが心配だが、まあー大丈夫だろう。テント山行のザックを担ぐのも半年ぶりとあって、ぐっと方に荷重がかかってくる。痛めた左足に重さがかかるとまだ痛みがある。ダブルストックで左足をかばいながら、コグルミ谷を登り始める。先週はヤマブキソウのことが話題になっていたが、やはり健在であった。少し時期が早かったようで、今週はたくさん咲いている。


ヤマブキソウ


セリバヤマブキソウ

 花を見つけるたびにザックを降ろし、花を愛で撮影するので、なかなか進まない。谷の上部にさしかかり、ヤマブキソウが群れて咲いていたので近づいてみると、どうも葉が違う。あとで調べたら、セリバヤマブキソウであった。ヤマブキソウの変種だそうだ。


ニリンソウ

 長命水で休み、カタクリ峠で休む。カタクリの咲き残りを探すが、さすがになかった。この時間に登る登山者はいないし、多いな荷物を担いでいるのでどうしても目立ってします。行き先を聞かれるが、説明するのも面倒なので、「のんびりと散策します」が答えである。春の花が終盤を迎え若葉が出だしたころの森は本当に輝いている。シロモジの葉を透かしてみると、空が見えるくらいだ。


シロモジ

 真と谷に降りテント場に向かう。高校生の先客がいたが、スペースは何とか確保できそうなので、登山道は避けてそれぞれテントを設営した。夕食までにはまだまだ時間があるので、周辺の散策に出かける。なになに、でかしたぞ山ちゃん。

 


真の谷 テント場

第2日目 5月11日(日)

 山の朝は早いといっても、私は6時までぐっすりと眠ってしまった。朝早くから高校生が朝食の準備を始める気配がしたが、朝方にもう一度深い眠りに入ったようだ。眠い目をこすり7時半の出発に決めて、朝食の準備にかかる。渓流のほとりでモーニングコーヒーでもと思ったが、止まない雨にテントでの朝食となった。メニューは野菜炒め、中華丼。デザートは、甘納豆に練乳とお茶の粉末を混ぜ、お湯を入れて少し暖める。これがなかなかいける。だまされたつもりでやってみるべし。

 水と行動食を携え、花を求めて散策に出かける。

 <<< 中略 >>>

 ヒトリシズカ、フタバアオイ、イチリンソウ、少し早いがヤマシャクヤクなど、雨なので花もしっかりとしていない。


ヒトリシズカ


フタバアオイ


イチリンソウ

  気がつくとブナ権現まで来ていた。空身だからすいすいと歩ける。といっても私の左足は全く役に立たず、両手に握ったストックと同じように、支点として使える程度である。登りはほとんど右足だけでの惨めな状態だが、皆さんの迷惑にならぬように頑張って歩いた。芽吹きのブナ林は本当に絵になっている。


ブナ権現

 さらに先に進むと痩せ尾根になり、シャクナゲのトンネルの突入した。今年は花の付きがいい。昨年とは雲泥の差である。しかしいざ撮影となると、なかなかいい構図に収まってくれない。まだ少し蕾が残っているのでもうしばらくは楽しめそうだ。


シャクナゲ


シャクナゲ

 きょうは朝から雨なのでだれにも会わない。イワカガミの道を引き返しテーブルランドの登りにかかる。雨は止みそうもなく、むしろ徐々に強まっているようだ。急斜面は滑りやすく、左足をかばいながら何とかテーブルランドに乗ることができた。風、ガス、雨、御池らしい歓迎である。地形図を取り出し、コンパスをテント場にセットし、一直線に進む。途中P1194を経由しテント場めがけて急降下した。ずるずるすべる急斜面に難儀したが、誤差150mで真の谷に降り立った。めでたし。


1194のピーク

 雨が止む気配がないので、テントの中に潜り込み遅い昼食休憩を1時間ほどとった。雨の中の撤収は大変だ。たっぷりと水を含んだテントをザックに収納し真の谷を後にした。

 

2003_05_10