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伊吹山 2003年2月15日

 

伊吹山 2003年2月15日(土)No.197 隊長

自宅(7:20)−三島池(9:24)−ゴンドラ(9:50)−3合目(10:00)−5合目(10:25)−9合目(11:40)−(11:50)山頂(13:00)−駐車場(13:45)−9合目(14:15)−3合目(15:25)−三島池(16:07)−藤原(17:00)−自宅(18:20)

 ギャラリー

 


三島池から伊吹山

 鈴鹿山脈を左に見て、国道を北上する。雪の補給のなくなった鈴鹿の山々は化粧を落とし、季節の移り変わりを感じさせる。朝靄がかかかってはいるが、藤原町までくると雪化粧をした伊吹山が浮かび上がっている。天気は良さそうだ。このまま春になるとは思わないが、雪が降らなければ冬の伊吹の撮影ができないことになる。
 雪がないので3合目まで車で上がろう考えていたが、ゴンドラ乗り場前の林道が通行止めになっていたので、有料駐車場に車を止めてさっさとゴンドラに乗り込んだ。往復1600円、駐車料が1000円。「スキーなら雪があまりないから」と駐車場のおばさんが気を遣ってくれたが、私はこの二本の足で歩いて登るから、スキー場の積雪にはあまり関心がない。駐車場を見る限り、登山者よりもスキー客の方が多そうだ。ゴンドラで3合目に上がる。さすがに標高があるので雪がまだ残っている。右手のリフトが動いているだけなので、まっすぐに4合目に向かう、積雪もあまりなく雪も締まったいるので、平均タイムで5合目に到着。


6合目付近で

ガスが流れるものの、天気は良好であるが、サングラスを忘れたことが悔やまれる。ガスが晴れると、明らかに冬のものとは違う光の雪面からの照り返しに、眼をつぶりたくなるほどだ。登山道はよく踏まれていてスノーシューを使うまでもない。山上を見上げると何人かの登山者が先行しているようだ。7合目を過ぎると徐々に傾斜が増してくるので、軽アイゼンを装着する。高度を上げるにつれて雪質も徐々によくなってきた。8合目、9合目と急登に耐え、山上遊歩道に出た。遊歩道の柵の支柱が隠れる程度の積雪で、持ってきたスノーシューを使いたいところだが、よく踏まれているので大変歩きやすい。山頂周辺の山小屋は冬季閉鎖中のため、夏の賑わいはどこへやら。


山頂山小屋

 小屋の風裏に陣取り、のんびりと昼食休憩にする。すこしガスが多くなってきたようで視界がない。冬場はガソリンストーブを使うようにしているが、火力と騒音が気になる。火力はやはりガスよりは劣るようだ。しかし寒さにはめっぽう強い。それからプレヒートに時間がかかるのと、重量も気になるところだが、ガスの残り量を気にしなくてもよく、山行の都度ガソリンが補給できる点がプラスポイントか。本日のメニューは豚肉と生野菜をたくさん入れたおもち入り袋ラーメン。

 

 さて少しガスも晴れてきたようだ。まだまだ時間があるので、ぶらっと周回コースを歩くことにする。測候所の東側斜面の雪庇 がよく発達しているようだ。下をのぞき込もうと近づくが、雪庇であることに気づきすぐに引き返す。測候所から東はあまり歩かれたいないようだ。途中引き返してきた登山者からラッセルが大変だよとアドバイスを頂いた。そのときザックにくくりつけたスノーシューがキラッと光った。


東コース

山上駐車場に至るコースは北面なのである程度の積雪が予測できた。その時のためにスノーシューを持ってきたのだ。駐車場が見えるあたりまではトレースがあったが、どうやらここで引き返したようだ。そうなると俄然ファイトが湧いてくる。手つかずの雪面を軽快に駐車場に向かう。駐車場は広い雪原のようになっているので、何ともいえぬ開放感に浸ることができる。もちろんトレースはない。1メートルほどの積雪だ。駐車場の端まで歩いて北尾根を見るがガスが邪魔をして、全体がつかめない。


山上駐車場


西コース

 西遊歩道からの登り返すことにする。誰も歩いていないようで、柵の杭で歩道はわかるが、斜面にそって傾斜しているので大変歩きにくい。しかし距離はたいしたこともないのでそのままスノーシューで登り切る。9合目に戻り登山道を見下ろすと3合目スキー場までよく見え、これから登ってくる登山者も確認できる。午後になりガスがなくなってきている。三島池からの撮影に再チャレンジしようと急いで下山した。

 三島池は多くの写真愛好家が池の撮りや伊吹山の撮影をしていた。来てよかったなと思い帰路につく。途中藤原山麓のセツブンソウが気になり、いつもの土手を覗いてみると、予想通り咲いていました。咲き方は平年なみといったところでしょう。


セツブンソウ

 

2003_02_9