御池テーブルランド(鈴鹿) 2003年2月1日
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■御池テーブルランド(鈴鹿)2003年2月1日(土)No.195 隊長 コグルミ谷登山口(9:56)−長命水(10:37)−天ケ平(11:24)−真の谷(11:41)−奥ノ平(13:20)−(13:30)東の奥ノ平(14:20)−テーブルランド散策−奥ノ平(15:15)ー登山口(16:40) 今年初めての御池山行となった。単独のときは時間が気にならないのはいいが、いつものように重役出勤だ。国道のゲートは開いていると思うが、今までにも苦い経験があるので、閉まっていたときのための、心の準備は怠らない。ゲートから先は雪国である。チェーンをつけるほどでもないが、昨年の失敗(スタック)が頭をよぎる。慎重にして大胆にアクセルを操り、4WDの効き具合やら限界点を確かめながら走る。前にはレガシーが軽快に走っている。こんな所を走っているのは、「おいけそまおちゃん」に違いない。コグルミ谷下のPで挨拶をする。Pからいきなり、尾根に乗るらしい。テーブルランドでの再会を期待して、別のルートを選らぶ。といっても、この日は是が非でもテーブルランドに乗りたかったので、登山口から一直線に奥ノ平を目指すことにする。
なんとか天ケ平に到着した。踏み跡はなく真っ新の状態である。ベッチは雪の中にすっぽりと埋もれていて、どこにあるのやら検討がつかない。さてここからがスノーシューの出番である。スノーシューがパウダースノーをしっかりと捕らえ、確かなホールド感に安心して前進できる。一気に真の谷に駆け下りた。 さて問題はここからの標高差300mである。しかし最初のうちは傾斜もあまりきつくないので、テンポよく前進でできた。今日の雪質を考えると、スノーシューがないと苦戦を強いられていたかもしれない。吹きだまりに突っ込むと前進もままならなくなるが、スノーシューがあると難なくクリアーできる。総重量はこのスノーシューの荷重制限を少し超えているので、沈み込みもあるが、足をとられることはない。岩がではじめるところになると傾斜が今までよりきつくなってくる。と同時にスノーシューも滑り出した。3歩進んで2歩下がるくらいのペースである。足だけに頼っていたのではだめなようだ。2本ストックに力を配分し、キックステップぎみに素ショーシューを蹴りこむと、何とかホールドうまれる。せっぴ状の盛り上がりに突っ込まなければ大丈夫であるが、確実に体力を消耗していく。
テーブルランドに這い上がった時が一番ひどい状態で、吹き飛ばされそうな強風でしかも気温が低く、ペットボトルのお茶はすでにシャーベットになっていた。冬用のヤッケをもう一枚着込んで完全防備する。急いで写真を撮る。天候が回復に向かっているので、テーブルランド全体を見下ろすことができる。足下は新雪が吹き飛ばされて、根雪がバリバリの状態になっている。東の奥ノ平に向かう。
樹林に入ると少し風も弱まる。かんじきとスキーの跡がある。すべにここを訪れた登山者は2名だろうか。風裏の斜面の雪を固めて昼食場所を作る。ガソリンストーブでお湯を沸かす。プレヒートは面倒だが、いったん火力が出ると心強い。もう一つの鍋を雪の上に置いておいたら、底に水が瞬く間に凍り付いてしまった。かなりの低温になっているようだ。この日のメニューはやはりラーメンだ。インスタントだけではつまらないので、持参したキャベツ、ネギ、卵、肉を入れると少しはリッチな気分になる。
昼食が終わる頃になると青空が除き始めた。雲の合間から差し込む日に光にテーブルランが輝き始めた。撮影のチャンスである。重役出勤のおかげで撮影時間が切りつめられているが、チャンスはいつ訪れるかわからない。
雲の動きを見てシャッターチャンスを伺う。残された時間を有効に使いたい。遅くとも17時には車に帰りたいので、逆算するとあと1時間居てもいいことになる。スノーシューにものをいわせ、テーブルランを歩き回る。二人分の踏み跡はあるが、誰もいない。もっと時間がほしかったがタイムリミットである。奥ノ平に戻り、テーブルランドをあとにして急降下した。
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2003_02_1 |