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御在所岳(鈴鹿) 2003年1月4日(土)

 

御在所岳(鈴鹿)2003年1月4日(土) 御在所岳 No.191 隊長

 蒼滝下の駐車場(10:25)−中道登山口(スカイライン)(111:25)−富士見台(13:50)−山頂出発(14:45)−藤内小屋(15:36)−日向小屋(15:50)−蒼滝下の駐車場(16:15)

 鈴鹿の山は年明け初の寒波で、ある程度の積雪が予想できる。初登りは御池と決めていたが、雪のあるうちに御在所と、急遽行き先を変更した。観光開発が進んで、だけでも山頂の散策ができる山だが、山としても魅力は昔と変わらないだろう。鈴鹿山系にあって、山小屋を抱えているのはこの山だけだ。山へのアプローチがよくなり利用客は年々遠のいているのかもしれないが、現役で営業されているを見ると、応援したくなるのが山屋の心情ではないかな。

 さて、正月でなまった体は、なかなか目覚めてくれない。家を出たのが9時半だから、完全に遅刻してしまった。そんなわけで蒼滝下の駐車場が10:25のスタートとなった。裏道での下山を予定していたので、スカイラインを使わずに時間をかけて歩くことにする。駐車場は閑散としていて、車は数台停まっていて、登山者がひとり準備をしていた。蒼滝に向かう歩道は凍結していてよく滑る。登りは岩場の多い中道のこと、どのあたりからアイゼンが必要かなと思いながら温泉街を歩く。正月は家でごろごろ寝転がっていたので体が重い。時間がないが、勝手知った山なので、時計を気にせずにゆうゆうと歩く。


 約50分で山の家に到着。年末の藤原好調登山とは裏腹に、体も気持ちも乗ってこない。やはり正月の怠けが響いているのか。しかしどんな理由があっても、容赦をしてくれないのが山である。中道の登山口から山頂を見上げると積雪は思ったほどなさそうである。スノーシューをおいてきたのは正解だったようだ。中道の登りはじめの木のはしごが新しくなっているのに気づく。雪がよく踏まれていて滑りやすそうだが、アイゼンのお世話になるほどでもない。急な登りで少し汗がにじむ頃になると、体も少し軽くなってくれたようだ。


おばれ岩

 このコースはいくつも特徴的な岩があるので、注文通りの写真を撮りながら進む。春と秋の好シーズンには行き交う登山者も多いが、やはり冬場は人が少ないようだ。


地蔵岩

 地蔵岩まで来ると少し雪も多くなってきた。定位置から撮影する。ガイトブックにはこの構図が多い。岩場のトラバースコースまでくると、木々も白くなり、撮影条件も整ってきた、四季折々の表情をキャッチするには、何度でも同じコースを歩くことになるが、四季によって移り変わる風景を見ていると飽きることがない。

 ここを過ぎるとじきに富士見台に到着する。実に見晴らしがいいところだ。曇り空なのでまともな逆光が避けられる。鎌から雲母までの稜線がくっきりとしているので、使えそうな写真が撮れそうだ。


富士見台


雲母峰と鎌ケ岳

 


鎌ケ岳

 

 北を見ると御池岳と藤原岳がまるでアルプスのように光り輝いている。きょうはやはり御池に行けばよかったと思うのは私だけかな。白さから判断してやはりこのあたりとは積雪量が違うようだ。


御池岳、藤原岳(御在所岳より)

 


山上公園

 山上公園もすっかりと雪に中である。スキー客がちらほら。観光客も朝陽台の方に回ってくるが寒さのあはりすぐに引っ込んでいく。歩いて登る道があるんですかと言われて、驚いた様子だったが、こんなことを聞かれるとは驚きだった。もう時間が遅い。屋根のある休憩所で昼食をとっていた団体さんが越をあげたので、そこで昼食にする。ツェルトがあるので、どこででも休憩はできるが、ベンチとテーブルの誘惑に負けた。気温が低いので、ペットのお茶がシャーベットになっている。ガソリンコンロに火をつけるが、しばらくは赤い炎をあげていて、パワーが出てこない。しかし、防風して鍋をおくと本調子になってくる。かなりの低温でも大丈夫のようだ。鍋の底が黒くなるのが欠点であるが。この時期はいつも、暖をとるために調理が終わってもコンロをつけっぱなしにしている。


国見岳

 さて時計を見るとすでに15時前である。もう少し撮影に時間がほしかったが、天候も悪くなってきたので早々に切り上げて下山した。

 

2003_01_04