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笠ケ岳 2002.09.22,23 No.173

 

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笠ケ岳 No.173 ハリマオ、隊長

■2002年9月21日
自宅(19:15)-ハリマオさん宅(20:00)-岐阜羽島IC(名神高速)-八幡(東海北陸道)-新穂高温泉(?)
■2002年9月22日
新穂高温泉(6:50)-左俣林道-(6:54)笠新道登山口(7:08)-(10:35)杓子平(11:00)-(12:30)稜線(12:50)-笠ヶ岳キャンプ場(14:05)
■2002年9月23日
笠ヶ岳キャンプ場(6:50)-(7:00)山荘(7:10)-(7:22)笠ケ岳(7:45)-雷鳥岩-クリヤの頭-(10:30)水(11:04)-場槍見温泉登山口(1:38)-槍見温泉(14:20)バス-新穂高温泉(14:30)-無料の温泉()-自宅(21:00)-ハリマオさん宅(21:45)

 

■2002年9月21日

 どうも天気の周期が悪くなっている。秋雨前線が見え隠れするこの時期は3、4日で周期的に天気が変動する。今回の山行も、天気が底の周期になっていて、運が悪いと2日とも降られることになる。しかし今回は、北アルプスの連勝記録を更新のハリマオさんが一緒であることが救いである。つまり晴れ男ということだ。今回の山行は、二人の思惑の一致から企画したものである。テント山行を基本にしているので、仕事の制約はあるが、場所と時間は自由になる。
 例によって移動時間節約のため、前夜車中泊となった。深夜に新穂高温泉に到着し仮眠をとる。朝方になると到着する登山者の車の騒音やら、早出する登山者の話し声で早くから目を覚ますが、この駐車場はどうも賑やかさに欠けているようだ。この課題は帰りに解決することになるので、それまでお預けにしておこう。道中で買い込んだコンビニおにぎりで軽く朝食を済ませ、駐車場を出発したのが6時前だった。天候は天気予報どおりの曇り空だ。橋を渡りしばらくいくと村営駐車場がある。ここも登山者の車で埋まっていた。見ているうちにも準備を整えた登山者が出発していく。左俣林道はよく整備されているが単調である。快調に歩いて笠新道分岐で休憩を入れる。ここで登山者は二手に分かれるが、どうやら小池新道に進む登山者の方が多いようである。理由はすぐに身をもって理解させられることになる。山屋にとって地形図は必携であり、その等高線の混み具合と今までの経験から、登りの体にかかる負荷が想像できる。地図によると杓子平までの標高差は1100mで所要時間が4時間20分となっている。覚悟はしていたが、登り始めると一気に息が上がってきた。今年は白馬でペース配分を失敗し、後半に足がつって苦しんだので、自分なりのペース配分が重要である。ハリマオさんより少し遅いペースを見つけたので、その速度を堅持する。しかし、標高差200〜300mくらいで休憩を入れないと体がつらくなってくる登りである。


穂高連峰


 小刻みに高度を上げ雲の上に出ると、背後には穂高連峰が顔を出してきた。単調な樹林の登りだが、この山を見るとアルプスの実感が沸いてくる。しかし、最初の通過ポイントの杓子平までが遙かに遠く感じられる。傾斜が急なだけに確実に高度を稼いでいるが、高度計のデジタル表示がなかなか2000mに届かない。しかし登山は一歩々の積み重ねである。休憩の間隔が短くなってきた頃にやっと杓子平の到着した。抜戸岳(2812m)から張り出した稜線に乗った瞬間に、誰もが歓声をあげる大パノラマが登山者を出迎えてくれた。登りで喘いだ苦しさが雲散霧消する瞬間でもある。紅葉にはまだ少し早いが、笠新道を登った者にだけ与えられる特別席に腰を下ろすと、時間の経過がわからなくなるほどだ。
 


笠ヶ岳(2897.5m)


抜戸岳(2812.8m)


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