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常念岳、蝶ケ岳 2002.08.31、09.01 No.171

 

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常念岳、蝶ケ岳 2002年8月31日9月1日 No.171 ひとりたび

8月30日(金)自宅(20:10)−堀金村三股駐車場(0:20)−車中泊
8月31日(土)三股駐車場(5:30)−前常念(10:30)−道草−常念小屋テント場(13:00)テント設営後テントの中でお仕事(超ーーー悲しい!)その後ビールを飲んで爆睡。なに!寝にきたのか。暑くて目が覚め、またビールを飲む。19:30消灯
9月1日(日) 4:30起床5:50テント場出発−常念岳(7:00)−蝶ケ岳ヒュッテ(11:30−12:30)−三股駐車場(15:30)−自宅(20:30)

■8月30日(金)自宅(20:10)−堀金村三股駐車場(0:20)−車中泊

 いつものことだが仕事が終わってからの出発だ。帰宅後急いで食事を済ませ、お風呂に入ってから車に乗り込む。前日に準備したザックを車に積み込み、今から4時間の交代要員なしのドライブが始まる。仕事から帰り、皆さんのHPを見ながら掲示板なんかをチェックして、くつろいでいる時間帯であるが、もう一度気力を振り絞りハンドルを握る。若い頃は夜間の距離ドライブも苦にならなかったが、今では目がかすんでくるのでできれば昼間走りたいところだが、時間の節約を考えるとやはり夜間の移動になる。「貧乏人暇なし」といったところだ。
 東名阪(東四日市)ー名古屋高速ー名神高速ー中央高速(豊科)とつないで予定通り0:20に三股に到着。楠JTと名神小牧が高速接続したので時間短縮に役立っている。ちなみに片道高速料金は6650円で、ガソリンは30リットルである。ガソリンは是非とも質とサービスのよいK石油店で給油したいところだが、残念ながらコースが外れているために給油できない。
  アプローチの鳥川林道はよく整備されていて悪くはない。しかし、夜中の12時になると対向する車もなくなり、山が深まるにつれて不安になってくる。駐車場は期待以上で、よく整備されており、数十台の駐車スペースがる。金曜日にもかかわらず、すでに半分ほど車が入っていた。しかし整備はよくされているが、全体的に駐車場が傾斜しているので、快適な車中泊を望むなら、駐車する位置を考慮する必要がある。コンビニで買ったビールを飲んでから横になるとすぐに眠ってしまったようだ。途中寒くなり目をさまして寝袋に入る。


三股駐車場の朝

8月31日(土)三股駐車場(5:30)−前常念(10:30)−道草−常念小屋テント場(13:00)テント設営後テントの中でお仕事(超ーーー悲しい!)その後ビールを飲んで爆睡。なに!寝にきたのか。暑くて目が覚め、またビールを飲む。19:30消灯

 明け方になり次々に入ってくる車と人の話し声で目をさますと5時になっていた。コンビニおにぎりとお茶で朝食を軽く済ませいざ出発である。メインルートは、三股から蝶ケ岳に向かう蝶ケ岳新道コースのようだ。従って、三股ー前常念ー常念ルートは人が少なかった。山と渓谷者のガイドブックには、「常念岳へ直線的に登るため、急登が多く、一般的には下山コースとして利用されることが多い」と紹介されていた。計画の段階でどちら周りで行くか考慮した末の結論である。駐車場から未舗装の林道をしばらく進むと三股登山口である。関係車両はここまで乗り入れ可能になっていた。登山口を入るといきなり樹林の急登が始まる。ガイドブックのジグザグコースは予定通りである。30分もしないうちに汗が吹き出してきた。尾根に出るまでの標高差は約900mある。本日の家財道具一式は18キロある。本日のピークは前常念岳の2662mだから、駐車場(1280m)からの標高差は泣いても笑っても約1400mある。とりあえずは尾根に出る900mの登りだ。この前の白馬でペース配分を間違えて足が故障したので、今回はかなりスピードを押さえ気味である。一歩一歩確実に足に重さを乗せながら高度を稼ぎ、2時間40分で尾根に出ることができた。


前常念岳(2662m)

 尾根に出ると傾斜がいったん緩やかになり足取りも軽くなる。しかし、樹林が開けてくると前方にでかい山が目に飛び込んできた。地形図で前常念であることを確認し、もう一度気合いを入れ直す。足下のゴゼンタチバナの赤い実に季節の移り変わりを感じる。急な登りが始まると同時にハイマツ帯に入り展望が開けてきた。標高差450mの花崗岩帯の登りはかなり堪える。ザックの荷が重くてバランスが難しい。しかし、一歩でも踏み外すと後は想像したくない事態になりそうだ。


ゴゼンタチバナ

 


岩場の登りはかなりきつい

 高度を上げるにつれて徐々に視界が開けてきた。天気がよいので遠望がきく。遠くに八ヶ岳、富士山、南アルプスがくっきりと見える。周りの展望が気になり撮影が忙しくなってきた。と同時に酸素もうすくなってきたようだ。酸欠の金魚鉢の金魚のように、パクパクと口を動かし酸素を吸うが、すぐに息が上がってくる。ひと晩を高所で過ごすと、次の日は体がかなり順応するようだが、やはり初日はつらいところである。約2時間15分で前常念岳(2662)にたどり着いた。おなかがすいたので避難小屋の前であんパンをかじり、絶景を楽しむ。


遙かなたに八ヶ岳、富士、北アルプスを望む

 


穂高連峰

 前常念岳(2662)に立つと常念から蝶に向かう稜線の最低鞍部から穂高連峰を望むことができる。蝶ケ岳と比べて山の険しさが全く違のは言うまでもない。しかしこんなに景色がよくていいのだろうか。

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