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花見で賑わう藤原岳(鈴鹿) 2002.4.14 No.153

 

藤原岳(鈴鹿) 2002.4.14 No.153 new

 聖宝寺(9:00)−8合目−避難小屋−草原散策−山頂−避難小屋−8合目−大貝戸(17:00)

 昨日に引き続き鈴鹿の山に入る。昨日の花街道散策撮影紀行とは違い、今日は番組のビデオ撮影である。昨日の疲れが足腰に残っているのか、歩き出してもなかなか調子が上がってこない。西藤原小学校前から聖宝寺登山口間では、ヤマブキやシャガが目についたので早速収録する。足が重くて聖宝寺への石段の登りがきつい。これは予想できたことなので、荷物は極力減らした。今日の持ち物は、水1.5リットル、おにぎり2個、あんパン1個、雨具、ツェルト、ライト、35ミリカメラ、交換レンズ2本、ビデオカメラバッテリー、デジタルカメラ、三脚、ビデオカメラである。撮影機材がなければ楽勝だが、あれやこれやと持つの荷がかさむ。


イチリンソウ


 聖宝寺の階段の横でイチリンソウが出迎えてくれた。花は今が見頃のようだ。坂本谷ではよく見かける花だが、土石流以降は確認していない。何カットか撮影を済ませ、長命水からの登りにかかる。先月はここで滑落事故があったようだ。登りが急であることよりも、北斜面のために登山道が乾かず、滑りやすくなっているためか?急登をしのぎ、3合目で一息、いや二息入れる。体には疲労感が沈滞してるようで、なかなか気力が湧いてこない。


ミヤマカタバミ


 ニリンソウがちらほらある程度で他に花はないので先を急ぐことにする。4合目を過ぎたあたりから花が見られ始めた。まずはエイザンスミレとミヤマカタバミをゲットする。植林帯を抜けると、エンゴサクとカタクリが出迎えてくれた。いずれもまだ時期が少し早いようだ。


カタクリ

 登りだひと段落したところには虎ロープが張ってある。植生保護だろう。このあたりからミノコバイモ、ヒロハノアマナが顔を出し始めた。8合目までの斜面にも花が多いが、人通りも多く、何より三脚が据えにくい。花を探しているうちに8合目に到着した。少し空腹を覚えたのでおにぎりを1個食し、小休止後通常ルートで登りを再開する。


ミノコバイモ

 フクジュソウは花の時期を過ぎ、ヒロハノアマナ、ミヤマカタバミ、ミノコバイモ、アズマイチゲ、キクザキイチゲが見頃を迎えている。本日も団体客が多く、撮影がままならない。邪魔にならない場所を選んで撮影をしながら13時頃に避難小屋に到着する。人人人・・・・、花の百名山だけに人気抜群だ。人混みを避けて、草原の東側に移動する。坂本の村を見下ろす所までくると誰もいない。大きな花を開きよく育ったヒロハノアマナがあちらこちらで群生している。


キクザキイチゲ

 この時期はこの花が主役のようだ。ゆっくりとしたいところだが、時間がない。さて仕事仕事だ。キクザキイチゲの紫色がほしいところだ。一つだけ見つけてこれもゲットする。この花は笹藪が好きなようだ。笹があると人が入らないので、笹藪に追いやられてしまうのだろう。

 カメラを担いでうろうろしているうちに時間がなくなってきた。山頂の撮影に向かう。笹がよく刈り込まれているので歩きやすい。感謝感謝。新緑にはまだ早く、赤茶色の山肌が春霞ににじんでいる。状態があまりよくないので、撮影にはあまり気乗りがしない。案の定、スポットライトのスイッチを切り忘れ、見事失敗に終わっていたことが本日発覚。あー撮り直しだ。しかし、花は予定数を撮影できたのでよしとする。


稜線の草原に咲くヒロハノアマナ

 

 

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