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(冷川岳、頭蛇の頭) 2002.3.31 No.150

 

冷川岳、頭蛇の平(鈴鹿) 2002.3.31 No.150 new  参加者 ウリ坊隊長、fさん、iさん、panaちゃん、山ちゃん、隊長の6人

登山口(8:50)−丸尾−冷川岳−白船峠−頭蛇の平−木和田尾−登山口(16:50)

 本日は花見山行である。撮影する義務がないので気楽であるが、荷が重いのと距離があるのが少し気になる程度だ。今日のメンバーは6人で、ほとんどが先週の顔ぶれである。先週は仕事登山だったので、ほとんど話ができなかったが、今回は和やかに話をしながら、思うままにシャッターを切る楽しい山行となった。日々のしがらみから開放されて、山を歩くだけでも気分が晴れる。しかしこの時期は、春の花たちとの出合いがあるので、趣が少し違う。会いたい花に会えたときの喜びは格別である。前置きはこの辺にして、本日の山行を記録に残す。

 本日は不参加だが、いわなっちさん(織田裕二に酷似)が昨日からテントを担いでお友達と二人で山に入っているはずだ。いわなっちさんとの再会を期待し山に入る。坂本が入山禁止になっているので、木和田から入る人が増えている。登山口ははっきりとしているが駐車スペースがないので、注意が必要だ。ということで西野尻駅から2台に分乗し登山口まで入ったところ、水道工事も終わっており、幸運にも駐車ができた。ここは、今から向かう丸尾を登り木和田に降りるにはうってつけの基点となる。
 いつもはあまりしないストレッチを入念に行ってから、ウリ坊隊長を先頭に林道を進み、階段のついた砂防堤防を渡り、植林帯に入る。尾根に取り付くまでは、かなりきつい登りだ。ほんわりとした落ち葉に足を滑らせながら登る。一気に汗が噴き出してきた。ウリ坊隊長は早い。いつものペースで登っているとどんどんと距離が開いてくる。
 ひと汗流したところで、尾根に乗る。尾根を駆け抜ける春風が実にさわやかである。皆さんのご期待に応えるべく織田裕二さん(いわなっち)を携帯でコールするが、電波が届かないと言うコールが返ってきた。真の谷のテン場にいるのなら無理だろう。


カタクリの葉は実に多い。花の時期にご期待を!


 一息入れてから、 歩きやすい尾根を寒山(620)まで進む。寒山の手前の尾根は少し傾斜が緩くなっていて、実に雰囲気のいいところだ。ミスミソウに会いたいがこの時点でまだ発見できず。少し休憩してから、分岐を直角に曲がり痩せた鞍部から673に登る。この鞍部は西に開けているので鞍掛峠方面がよく見え、足下には今年の冬車をスタックさせた犬帰橋が見えている。ただし風の通り道なのでとばされないように。


鞍掛峠


 P673からは尾根が少し痩せてくるが、傾斜もそれほどきつくなく、雰囲気のいい明るい落葉樹林を進む。


丸尾

 しばらく進とやっとこさミスミソウとご対面。あっという間にデジカメに包囲され、なすがままに撮られまくる。庭にはもっと大きくて色とりどりの花が咲いているが、こんなに歓迎はされないはずだ。吹けば飛ぶような小さな花だけど、春一番か二番に咲く花は喜ばれる。幸せ者だ。


丸尾のミスミソウ


 前から黒い犬が3匹きた。おじさんが連れている。誰にも会わないだろうと思っていたが、知る人ぞ知る尾根なのかもしれない。おじさんもこんなところで賑やかな集団と出くわすとは思わなかったでしょう。静寂を破ってごめんなさい。いわなっちさんに携帯するが応答なし。
 さて906のピークが行く手にどかっと立ちふさがっている。来るなら来いと、実に挑発的だ。 地形図を見ると標高差が150メートルある。積雪期にこの尾根をラッセルしたことを思い出す。あの時は心臓が口から出てきそうだった。そらから思うと歩きやすいが、ペースを上げられる分、体にかかる負荷は同じようだ。でかいレンズを持ってきたことを大いに反省しながら、この登りに耐えた。
 

 このチョウチョの名前を忘れてしまって出てこない。ボケの始まりか?P906をこの蝶がが独り占めしていた。斜面ばかり見て歩いていると、平らな所のありがたさがわかる。テント場に最適だが、水の確保がいかがなものか。冷川の源頭には水があるが、そのときあるかは保証なしだ。P906のピークからは標高差約150メートルを登ることになるが、先ほどの急登には及ばず。冷川岳から白船峠までの稜線は何度きても飽きることがない。冬色をしたイワカガミの葉が一面に広がっている。若葉の茂る5月にはイワカガミの回廊に期待したいところだ。


白船峠

 さて、白船峠までやってきた。まだ、坂本方面は下山禁止になっているが、木和田を降りれば文句はあるまい。真の谷方面からテントを担いだ数人のグループが登ってきた。「若い男降り組がテント泊してませんでした?」と聞くと、「少し上の方で若い男女が泊まってました」と返答がきた。あれま、男男じゃなくて男女だ。言わない方がよかったかなと行ってグループは通り過ぎていった。御池に行くらしいともいっていた。


バイカオウレン

 白船峠まで来ると人の行き交いが多くなってきた。一息入れて緩やかな稜線の登りにかかる。どうやらウリ坊隊長がお知り合いと出くわしたようだ。やはり鈴鹿通の行き交う稜線だと思っていると、金丸さんじゃないですかと、声をかける人が前に立っていた。なんとboneさんじゃありませんか!山ちゃんは2週間前にお会いしている見たいだだ、私は感激のご対面である。先ほどの寡黙になるほどの丸尾はなんだったのか。まるでこの稜線は山仲間の社交場のようだ。この先、それぞれが目的があったので、軽く挨拶しただけで分かれるが、しばらく話し込んだ程の余韻が残った。お陰で足下にバイカオウレンを見つけることができました。boneさんありがとう。


御池岳

 冷川の頭近辺で昼食タイムとなった。本日の主役はpanaちゃん特製の巻きずしだ。本人は味が薄いと謙遜するが、なかなかのしろものである。みなさんパクットほうばってむしゃむしゃ、うまいうまいの連発だ。あっという間に平らげる。そうこうしているうちに雨がきたがたいしたことはなかった。風もあったので少し早めに切り上げ、帰路につく。

 


セリバオウレン

 頭蛇の平から木和田をめざす。途中に鉄塔付近でセリバオウレンの群生を見つけデジカメが囲む。撮影時間を十分にとってもらっているので、いい写真は撮れているはずだが、うり坊隊長の気をもます。木和田を快調に降りるが、途中で最後の欲を出し、道草をしたのが吉と出た。休憩に選んだ場所はミスミソウの群落の中だった。もう時間がなくなってきているが、隊長のはからいで、撮影タイムが与えられた。あちらこちらで歓声があがる。本日の女王は藤原君がみつけた。年の頃は二十歳か。まるでpanaちゃんのようだ。えーーーーーーーー!かっこよく書き始めた今回の山行記もこれでご破算になった。いつもの路線にもどそう。


ミスミソウ

 暗い植林帯を過ぎるともうすぐ林道にでる。ヒトリシズカとハクサンハタザオが見頃になっていた。帰りはログハウスの喫茶店でコーヒーを頂き帰路につく。


ヒトリシズカ

 

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