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藤原岳(鈴鹿) 2002.3.16 No.148

 

藤原岳(鈴鹿) 2002.3.16 No.148 new  参加者 tohruさん、rinさん、うさぎ

駐車場(8:45)−稜線(11:50)−(12:40)冷川の頭(13:00)−(13:05)昼食(13:40)−(14:00)天狗岩(14:15)−(15:00)頂上小屋(15:20)−9合目(15:32)−(16:15)3合目(16:25)−(16:40)聖宝寺−(17:05)駐車場

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 この時期こそ花をゆっくりと楽しみたいところであるが、また今年も半分は仕事になってしまっている。道連れはtohruさんとrinさん夫婦だ。ご苦労さまでした。この詳しい工程表はrinさんのお陰です。
 さて、集合は8時30分観光駐車場だったが、いきなり10分遅刻してしまった。慌てて準備していざ出発。日ごとに花が多くなってきているのがわかる。これで1週間で3回も藤原町に来たことになるが、刻一刻と花が変わっていく様子は興味深い。道路沿いには、ミヤマカタバミのつぼみが膨らんでいて、お日様が顔を出せばいつでも開く準備ができているようだ。庭木のミツマタの黄色い花が目につく、どの家の庭も華やかになってきて春の喜びを感じる。山に入るまでに十分目を楽しませてくれた。

 茶褐色の雑木林にはキブシやダンコウバが目立つ。足下にはスズシロソウ、タチツボスミレ、ヤマネコノメソウも顔を出し始めた。春が徐々に加速し、やがて堰を切ったように色々な花が咲き始めることだろう。

 稜線は風が強い。連れてきたうさぎが迷子になりそうになったが、無事に回収することができた。昼食場所を探しに稜線登山道脇の雑木林に入る。少し風はあるが、暖かくて快適だ。ビデオ撮影は写真撮影よりも時間がかかるため、標準行程よりも1時間は余分に時間を消費している。少し遅めのお昼にありつくことができた。もうすこし時間を取りたかったがまだ撮影が残っているので、早めに腰を上げ、天狗岩に向かう。途中、雪が融けたところではフクジュソウが咲き始めている。このあたりでは来週くらいが見頃になるかな?

 天狗岩は閑散としてきた。避難小屋からの登山者は時間が遅いのでもうピークを過ぎているのだろう。まだ雪があるからいいが、ここのカレンフェルトのお陰で足場が悪い。天気が回復してきたので山々の輪郭がはっきりとしてきた。藤原岳展望丘から西に張り出している尾根の直線が綺麗だ。一度登ってみたい。

 天狗岩から避難小屋までののんびりとした稜線歩きは、展望が開けているので開放感がある。石灰岩地形は乾燥しやすいので木々が育たないのか、灌木はあるが背の高い木がない。石灰岩の脇にさく福寿草が見頃だ。他の花を捜すが、セツブンソウくらいだ。ニリンソウの葉が出だしたか。これから一気に花を咲き出すと思うが、早春の域は出ていない。

 避難小屋はいつものように行き交う登山者で賑わっていた。このにぎわいをどう解釈するかは人それぞれであるが、春に喜ぶ人々のにぎわいも趣があっていいのではないか。山の花は自分だけのものではないく、自然のすばらしさは皆で共有したらどうだろう。ほぼ100パーセント二次林の鈴鹿の山は昔から人の手が入っていた。それが人の手が入らなくなると、どんどんと荒れていった経緯がある。人も自然の一部なのだからうまくつき合えばいいと思う。

 小屋前の灌木の中に咲くフクジュソウが見頃だ。見頃な福寿草の周りに雪があるのは不自然だが、風情があってよろしい。きっと誰かが雪を配したのだろう。簡単に撮影を済ませ下山にかかる。8号目でセリバオウレン、スハマソウが盛りだ。聖宝寺のミツマタの黄色が印象に残った。


スハマソウ


セリバオウレン

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