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藤原岳(鈴鹿) 2002.2.24 No.144

 

藤原岳 (鈴鹿) 2002.2.24 No.144 new

 観光登山駐車場(9:30)−聖宝寺−8合目−避難小屋−山頂
                   −避難小屋−8合目−大貝戸(16:00)

 山麓ではセツブンソウが花盛り、いよいよ藤原岳の春がはじまる。山麓のセツブンソウを撮影してから観光登山駐車場に向かう。やはり人気の山だ、駐車場は登山者の車であふれいた。藤原岳に春のにぎわいが戻ってきた。準備を終えた登山者が順次出発していく。
 今日はフクジュソウにねらいを定め、カメラ3台と交換レンズ5本をザックに入れ、カーボンファイバーの三脚を縛り付ける。まるでテント山行のようなザックを担いでみる。およその見当では18キロはあるだろう。しかし重い。足が少しふらつき、ついでに自信も少しゆらぐ。普段からの訓練が大切なのはわかっているが、息を切らせて登っている自分の姿が目に浮かぶ。しかしいい写真を撮りたいと思う気持ちが勝っているようだ。


山麓に咲くセツブンソウ

 聖宝寺までは階段を行かずに春の花を捜しながら林道を進む。しかしまだ花は早いようだ。おまけに工事中のため泥だらけだ。泥だらけだけならいいが、なんと工事中の先に進めなくなった。やむなく土手の急斜面に取り付き、息を切らせながら境内にはい上がる。今日は荷が重いのに無駄なエネルギーを浪費してしまった。境内の梅が咲き始めている。平野部ではそろそろ見頃なのに、ここの梅は咲き始めだ。やはり寒冷地か。
 雪はない。この時期はまだ花が期待できないので、ひたすら6合目をめざして登る。しかし、背中の荷物が肩に食い込んで痛い。三脚はカーボンなので軽いが、ザックの片方が重くなっているのでバランスが悪い。長命水から3合目までは道が悪いのでバランスをとりにくい。やはり15キロを超えると急に重く感じる。汗が噴き出してきた。ひと汗流したせいか、3合目の小休止後は少し楽になる。荷物に体が慣れてきたというか、気持ちが今の状態を受け入れたといった方がいい。
 6合目が近づくにつれて期待も膨らんできた。昨年並みなら、必ず咲いているはずだ。もし咲いていなければ、この荷物どうしてくれよう。5合目を過ぎて植林帯を抜け、日当たりのよい斜面を見上げ、目を凝らして捜す。咲いている。思った通りだ。今日のザックなんて軽いものだ。


フクジュソウ

 3台のカメラを駆使し、撮影のために40分を使う。まだ花が少ないので、構図は限られるが、花の撮影は今年が始めてなので、力が入らないわけがない。しびれを切らした同居人は先に出発してしまった。
 しかしこのあたりから雪道となった。よく踏まれていて日陰なので滑りやすい。荷が無ければアイゼンはいらないが、荷が重いのでアイゼンを着用する。これで安心して踏ん張れる。8合目までひたすらのぼる。


9合目から見上げる

 少し休んで、山頂をめざす。9合目まではペースが保てたが、徐々にザックの荷が足に効いてきたみたいで、ペースが落ちてきた。しかし、徐々に開けてきた展望に苦しさを紛らわせて、やっとこさ避難小屋についた。撮影時間と休憩時間を差し引くと、ガイドブックにある平均的なタイムが出ていたことに満足する。


避難小屋と遙か遠くに白山が浮かぶ


 小屋周辺にはたくさんの登山者がいた。小屋は一杯だろうと中を覗いてみると、誰もいない。今日は天気がいいので、みなさん外で雪景を見ながらお食事のようだ。小屋の中に入り昼食にする。この小屋は本当にありがたいな。最近の昼食は質素なもので、カップ麺とおにぎり1個くらいだ。撮影機材だけ持って、山頂に向かう。

 時間が遅いので誰もいない。しかし、絶景である。伊吹、白山、御岳がよく見える。中央アルプスは少しだけ頭を出してる。高気圧に入っているので、天狗岩、御池の輪郭がはっきりしている。茨川を見下ろす。あまりにも景色がよかったので、フィルムを一気に消費してします。この後の撮影予定はないのでいいだろう。


天狗岩


伊吹山

 2:45山頂を後にし、16時下山。西藤原駅に展示してある70年前の蒸気機関車をデジカメに納める。こんどの番組のネタにしよう。おわり。


西藤原駅に展示してある蒸気機関車

 

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