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竜ケ岳岳(鈴鹿) 2002.2,.2 No.141

 

竜ケ岳 2002.2.2 No.141 new

 宇賀渓駐車場(10:00)−林道−裏登山道−山頂−中道−林道−宇賀渓駐車場(16:50)

 御池テーブルランドの写真が撮りたくて、コグルミ谷から入ろうとしたところ、なんとゲートが閉まっていました。ゲート前に2台の車が止まっていて、たぶん徒歩で登山口へ向かったのではないでしょうか?道路は積雪があり、アイスバーン状態。チェーンとスコップは持っていたが、いとも簡単にあきらめて、竜が岳に向かうことにしました。きっと朝、両ケ池からみた竜ケ岳が目に残っていたからでしょう。積雪の具合でタイムリミットになれば、いつでも引き返す準備はしてましたが、好判断で予定通り下山できました。


竜ケ岳(両ケ池から)

 

 出鼻をくじかれて、30分ほど貴重な時間をロスしてしまった。日の長い季節なら多少のバッファーがあるが、積雪期は時間が読めないこともあり、時間は昼食やスコップと同様に貴重である。道路脇の無料駐車場にはすででに3,4台の車が止まっていて準備を整え歩き始める人もいた。我々(今日は珍しく家内同伴)も急いで準備を済ませて歩き始める。天気が崩れる前とあって、あまり寒くはない。林道歩きで十分に体が暖まってきた。15分ほどで登山口に到着。さて、どのルートをとるか、思案する。足跡は裏登山道に多い。中道は一人だけだ。迷うところである。吊り橋まで歩いたが、強烈なトレースが頭をよぎり、引き返して裏道に入った。これは正解だったことが後でわかった。


ウサギの足跡


 積雪はあまりなくて歩きやすいが、どうも足が重い。2週間あけるとこんなものか?しかし、最近は中判カメラを持参しているので、交換レンズも含めるとカメラ機材だけで約6キロになる。ザックが約8キロあるから、しめて14キロになる。これから花の時期になると三脚がアイテムに加わるのでさらに重くなる。今年は少しがんばってカーボンの三脚に買い換えるべきか。という具合に先にいいわけをしておいても、背中の荷物は軽くなってくれない。


 分れ滝あたりまでくると積雪が徐々に増してきた。沢まで落差のある登山道は痩せていて注意が必要だ。しかし、凍結はしていないのでアイゼンを使うまでには至らない。杉の葉についた雪が時折ドサッと落ちてくる。これは確率の問題だと考えながら歩いていると、頭にどさっと落ちてきた、痛くはないが、背中から雪が入ってきて冷たいのである。樹木がなくなり笹原に入る頃になると少しラッセルが必要であったが、笹原に出ると雪が固まっていて歩きやすい。しかし、油断して踏み抜くと、荷が重いので足を抜くのが大変だ。いつものことながら稜線が見えてからの登りがきつい。稜線上は展望が約束されているので、これをご褒美にがんばって上る。


稜線の登山道をトレース泥棒する


 やっとの思いで稜線に出ると約束通りの展望が待っていた。風もなく雲もなく絶景である。藤原岳、今頃あそこに居ただろう御池のテーブルランド。誰かが藤原岳でヤッホーと叫んでいる。家内もこれに負けじと叫んだら、返事が3回も返ってきた。1回でいいのに。乗ってるね、藤原のお兄さん。


三重県側 の眺望


 稜線の登りで少しコースを外したようだ。踏み後を信じたのが間違いで、しばらくの間は強烈なラッセルとなった。しかし、登り切ると歩きやすくなり、ルンルンの尾根散歩だ。絶景かな。風もなく、眺望もきく。これで青空があれば、撮影は好条件だ。思うままにシャッターを切り、お楽しみの昼食タイム。時間はすでに13時を過ぎていた。


御池岳


竜ケ岳


 山頂を確かめ、中道から下山にかかる。まっ新だ。重力の助けを借りて、快調に降りる。足を取られてバランスを崩すと雪の中にズボッと入ってしますが、はしゃぎながら降りる。すると一人の男性が上ってきた。駐車場で同じ時間に種発した人である。ここまで、4時間半かかっていることになる。山頂まではあと30分はかかるであろう。5時間の登りはきつい。灌木の中に入り納得した。沢を離れてから、ここまでのラッセルにどれだけの時間と労力を費やしたことか。踏み後にない登山道のラッセルは気持ちいいが、5時間はきつい。朝の判断が正しかったようだ。明るいうちの下山大丈夫だろうかと心配になった。


 1時間の雪にまみれながらの急降下で沢に降りた。ここからがまだ少しあるが、積雪も少なく予定通り5時前に下山した。

 

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