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冷川岳(鈴鹿) 2002.1.12 No.139

 

冷川岳(鈴鹿) 2002.1.12 No.139 new

 登山口(10:10)−丸尾−冷川岳(14:00)−白瀬峠(14:30)
  −坂本谷分岐(15:05)−木和田尾−登山口(16:30)

 御池に向かうつもりで、冬期通行止めになっているが半分開いているゲートを通過し、峠に向かって登り始めた。少し厳しい寒さがゆるんではきたが、路肩の雪はがちがちに凍って、轍の跡をたどるしかない。少し登るの凍結した雪で路面が見えなくなってきた。4WDではあるが、凍結してツルツルになっているので、少しでもアクセルを踏み込むと、車のがコントロールできなくなる。かといって、止まってしまうと今度は発進できなくなる。犬帰し橋が近づいてくると、轍の跡も少なくなり、雪が氷の塊となって、未舗装のでこぼこ道のようになっている。止まってしまうと発進できそうにない。橋まで来たが、チェーンを持ってないので引き返そうとストップしたのはいいが、前進も後退もできなくなってしまった。やむなく、ストックでタイヤの前後を掘り起こし、グリップの効くところまで少しづつ後退し、何とか30分で脱出できた。これで戦意喪失。気分転換に行き先を変更し出直すことに。

 以前から丸尾を登ってみたいと思っていたので、冷川の林道に向かう。せめて御池岳の見えるところまでと思い、貯水場の所に駐車する。連休の初日と言うこともあり、すでに数台の車が止まっていた。登山者ばかりではない、狩猟で入っている人の車のようだ。猟期なので、あまり変なところを歩くのが不安だ。装備を整え、丸尾の登山口から入る。すでに凍結していたので、アイゼンを取りに車まで戻る。初めて入るルートではあるが、砂防堤に階段がついていたので、たぶんここだろうと対岸の谷から登り始める。ルートを外さないように、たびたび地図とコンパスで確認する。尾根に乗っかり、それをたどればいいはずだ。しかし、全く踏み跡がない。目印もない。一定の傾斜で尾根を登っていく。やがて右手に520のピークが見えてきた。少し傾斜が緩くなってきた。地形図の通りだ。また登りがきつくなり、それを過ぎると積雪も膝くらいになってきたころに、寒山のピークに到着した。


国道が下に見える尾根(寒山付近)

 これを左に折れると、痩せ尾根から立ち往生した橋が見える。谷を駆け上がり尾根を乗り越えていく風がきつい。何度も帽子をとばされそうになる。少し平坦になった所が673であることを地図で確認。尾根のコースなので、積雪に手間取ることもないが、この先は予測できない。遅出なので時間が気になる。猟銃の音が何発も谷をこだました。頼みますよ、鹿と間違えないでくれ、と自分のフリースを見ると、なんと鹿の色だ。角がないから大丈夫だろうと自分にいいきかす。


冷川岳

 痩せた尾根を過ぎると906のピークが見えてきた。と同時に積雪で速度が鈍ってきた。新雪ではないので少しは固まってはいるが、軽く膝上まで入ってしまう。かなりの傾斜である。地形図で標高差を確認する。150メートルはある。無積雪なら20分もあれば登れる所だが、進まなくなってきた。下手をすると腰まで入ってしまう。木につかまりながらなんとか、906にたどりつく。広々としたいい感じの所で、大休止したいが、風も強く時間もないので、立ったままおにぎりを1個食べて冷川岳をめざす。標高差は150メートルだ。傾斜は少し緩くなってきたのはいいが、軽く膝まで入ってしまい。思った以上に時間を浪費する。しかし何とか14:00に山頂にたどり着くことができた。


稜線を歩く自分(すでに日が傾いている)


県境稜線(冷川岳付近)

 何度も歩いたことがある県境稜線だが、全くトレースがない。これでまた時間が読めなくなってきた。今回はまだまだ体力にゆとりがあるが、あまりゆっくりとはできない。30分で白瀬峠に降りた。ラーメンでも食べてゆっくりしたいところだが、時間の予測だできるところまで降りることにする。真の谷から坂本の方にスキーの跡がついていた。


白瀬峠

 ここでやっと踏み跡が現れる。藤原の方から来て、坂本の方へ向かっている。これで少しは楽かなと思ったら、ここからが今回のコースで一番の積雪であった。これは登りに使いたくはない。しかし何とか30分で坂本との分岐にたどり着く。やれやれ、これで時間が予測できた。ラーメンを食べる時間を入れると、ちょうど日没に下山できそうだ。木和田尾を降りる。16:30車着。猟に山に入っていた人たちが、たき火を囲んでお酒を飲みながら反省会をしていた。足跡よーけあったかなと聞かれたので、いっぱいあったと答えた。


 

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