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T字尾根(鈴鹿) 2001.10.28 No.133

 

T字尾根(鈴鹿) 2001.10.28 No.133 new

(7:15)宇賀渓(7:35)=石榑峠=(8:00)神崎橋=603高地付近登山口(8:30)−(8:15)取付き−(9:20)T字尾根−(10:15)T字分岐・おとうさんブナ(10:30)−(10:52)ボタンブチの見えるトコ−(11:00)ドラヤキtime−(11:15)ブナ権現・お母さんブナ・昼食(11:50)−(12:20)1194高地・池−(13:00)ボタンブチ−(13:10)ボタンブチA−(14:00)土倉岳−(14:30)河倉峠−(15:00)鉄塔(15:10)−(15:20)ノタ坂分岐−(15:50)駐車場

 本日のメンバーは11名でした。「おいけそまお」さんのメンバー紹介を拝借すると、隊長さん、黒ちゃん、panaちゃん、えっちゃん、たえちゃん、thoruさんrinさん、まんてまさん、たろちゃん、けいこくちゃんたちといっしょでした。となります。いつも単独か、婦唱夫随が多いので、無口に歩く癖がついていますが、今日は一転してにぎやかな山行となりました。月に何度かは山を歩いていないと禁断症状を起こす人たちばかりで、こんな人たちばかりがよくのこれだけ集まれたなと感心しました。もともと、言い出しっぺはpanaちゃんで、それに黒田さんと私がのったかたちですが、人気者のpanaちゃんだけあって、たくさんの山好きが集まりました。

 さて本題に入って、ルートを紀行文でトレースしてみましょう。ここで頼りになるrinしゃんの登場です。いつもしっかりと記録を取ってくれるので助かります。私もrinしゃんの真似をして、手帳と鉛筆は持っているのですが、最後まで記録がとれた事がありません。黒田さん先頭に、603付近から取り付きました。伐採が終わり植林されて間のない尾根は下草が刈ってあり行く手を阻まれることなく尾根筋へと一気に上がりました。花の季節も終わり、期待はしてなかったのですが、花を捜して足元を見る習性は体から抜け切れません。ツルリンドウの赤い実がやたらと目に飛び込んできます。リンドウのなかでも花は小さくて地味ですが、この赤い実は人の目をひくようですね。今日は昼頃に前線と遭遇する予定なので、お天気の崩れ具合が心配だったのすが、尾根から様子を見る限り今のところ大丈夫のようです。ひと汗流したところで、小休止をとりました。しかし、みなさんなかなかのペースですね。

 


ツルリンドウ

 尾根に上がってしまえば、あとは快適な尾根歩きが約束されます。左側が植林されていることを除けば、鈴鹿の中でも有数の豊かな尾根になると思います。まだ少し早い紅葉が、尾根を黄色に染めていました。早足で歩き去るのがもったいない所ばかりなので、何度も立ち止まりたくなってきます。


T字尾根

 シロモジは、緑から黄色への変身途上にあり、まだまだこれから先もしばらくは楽しめそうです。ときおりガスが晴れると、鮮明な黄色に気をとられ、何度もカメラを構えてしまいました。いつのも単独山行とは違い、すばらしい仲間と一緒にいると、お互いが共鳴しあい、自然気持ちもハイになってきます。


シロモジ

 


落ち葉

 しばらくはこの落ち葉の写真をパソコンの壁紙にしておきましょう。しかし、気が散って紀行文がはかどりませんね。ところでこのキノコですが、富山橋さんが掲示板で教えてくれました。とうやらナラタケみたいですね。みそ汁にすると美味しいそうです。みんさんどうですか?


キノコ

 いよいよ、T字尾根の分岐点です。お父さんブナが待っていてくれました。みんさん喜びの表現の仕方が違うようで、相撲をとるひと、抱きつくひと、ほおずりするひと、音を聞くひと。変わった写真の取り方をする人がひとりいました。体を全部使って寝そべって撮っていました。そのパフォーマンスたるや、プロも顔負けで、ブナよりも目立っていました。ねーブナ姫さん。しかし、その撮影テクニックを真似しだす人がいました。さてその人は誰でしょう?


おとうさんブナ

 お父さんブナの身体測定の結果は265センチでした。富山橋さんにいろいろ助言いただき、身体測定の仕方がわかりました。地上1.3mで計るそうです。みなさん知ってました?巨木とは幹周りが300センチ以上の木だそうです。惜しいですね、しかしなかなかのものです。あと何年すると巨木にランクインしますか。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~toyam/kiroku/buna/sokutei/sokutei.html


ブナの身体測定

 T字分岐からの尾根は少し痩せていますが、シャクナゲやイワカガミがが密生していました。春が楽しみです。ツツジの花は、花期が短いのでこの時期は花を中心に山行を組み立てたいですね。ツツジだけでも、アカヤシオ、シロヤシオ、そしてこのホンシャクナゲと、全部楽しみたいというのは欲張りでしょうか?感心しているうちに、いよいよブナ権現に到着しました。ガスがかかり何とも幻想的です。

 天候は回復する見込みがないので、ここで昼食休憩となりました。めいめいが昼食準備を始める中、ひとり目立ったのが黒田さん持参の小さな小さなテーブル。アマゴの彫刻までしてある本格的なものでした。panaちゃんはしきりと感心していました。けど、もらえなかったようです。

 


ブナ権現で昼食

 昼食が終わり少し落ち着いたところで、ブナ権現を後にしてテーブルランドへの急な登りにかかりました。皆さん寡黙になり、ひたすら登る。ひと汗流したところで、テーブルランドに乗っかりました。後は笹の海をすいすいと泳ぐことに。といえば、非常に楽なようですが、笹こぎブルースの始まりです。しかし、こうなるとテンションが上がるのが近藤先生です。まるで水を得た魚のように、すいすいと泳ぎ始めました。感極まると奇声もワンオクターブ上がります。
  しばらくの間、行儀の悪い笹をこぎ進むと、奥の池に到着しました。ガスが流れ水面に波紋が広がる。これまた幻想的じゃありませんか。それからまた、ガサガサゴソゴソと進むと今度は東のボタンブチです。全く視界なし!しかしコンパスがないと全く方角がつかめません。このガスのテーブルランドはひとりだとちょっとためらってしまいそうです。

 テーブルランドの散策が終わり、土倉めがけて下降をはじめました。しかしガスで目標が定まりません。降りる尾根をひとつ間違えましたが、直ぐに修正をして本来の道へトラバースし、土倉まで降りました。このあたりから見上げる御池の山塊は、すごく迫力がありそうです。


茨川分岐

 しばらく撮影チャンスをうかがいましたが、なかなかやってこないのであきらめて、土倉のピークを経由して、河倉峠、ノタ坂分岐、駐車場と帰ってきました。皆さんの満足度はかなり高かったのではないでしょうか?しかし、季節を換えて何度でも来てみたくなるコースですね。 

 

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