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小岐須 大岩と県境稜線 2001.10.14 No.131

 

大岩と県境稜線(鈴鹿) 2001.10.14 No.131 new

 小岐須渓谷石大神展望台駐車場−大石橋−堰堤工事用道路−大岩谷−
 紺屋谷分岐−二の谷−大岩−県境稜線−カワラコバ−大石橋−駐車場

 駐車場から大岩まで 2時間30分
 稜線縦走 1時間
 カワラコバから駐車場まで 1時間20分

 小岐須渓谷へ出掛けた。今日はF1決勝だから、帰りの時間が気になる。石大神展望台駐車場まで行くと、通行止めだ。まだ、道が直ってないのだろうか?季節も天気もいいので、石大神展望台駐車場はすでに満車。しかし、スペースを何とか確保し邪魔にならないように止める。西尾氏の「鈴鹿の山と谷5」で本日のコースを確かめてあるが、何しろ初めてのコースなので、林道を歩きながら頭の中でトレースする。登山口の大石橋まで、約20分で到着する。単調な林道歩きも花があると飽きない。車だと見落としてしまう花が、目にとまるからだ。ノコンギク、リュウノウギク、ヤマシロギク、スズカアザミとキク科のオンパレードだ。それに混じって黄色のヤクシソウが色を添えている。
  大石橋の手前から右に入ることになっているが、イバラが行く手を阻んでいる。戦意喪失、軟弱である。よく言えば、発想の転換だ。堰堤作業道路があるじゃないか。宮指路への登山口から未舗装の林道が大岩谷沿いに延びている。終点まで行き、谷の左岸から登山道に入る。しっかりとした登山道である。作業小屋を左に見て、しばらく左岸を進む。紺屋谷分岐、松の木谷分岐を過ぎると、登山道からは見えないが、白滝の音が響いてきた。


二の谷

 しばらく進むと。明るく開けた平らな二次林に出る。炭焼釜跡の多いこと。水があって、平坦なところが仕事しやすかったのだろうか。たしかこのあたりが分岐点だ。大岩谷の本流をつめるとイワクラ尾根に出るはず。しかし、中流部を過ぎたあたりから支流が多くなってきたので、どれが本流かわからない。どうやら大岩にでる支流に入っているようだ。たしか、二ノ谷と書いてあったな。目印テープも少なくなり、支流も多くなってきているので、どれがルートなのかわからない。このルートの方がショートカットになるので、そのまま進むことにする。


 沢の幅も狭くなり、踏み跡はほとんどなくなってきた。しかし、谷の上部まで水が豊富なので、谷ばかり行くわけに行かない。じゃばじゃば水に入ればいいのだが、左岸右岸と歩けそうなところを選んで進む。最後は、両側が切り立って壁のようになった枯れ沢を登る。大きな石がゴロゴロ転がっている。浮き石が多いので、気をつける。ほとんど人が入っていないと思う。



大岩と入道

 この沢を詰めると、大岩の直下に出た。たくさんのリンドウとシカの寝床を見つける。稜線まで進と登山道に出た。回り込んで、大岩に立つ。ここまで誰にも会わず、誰もいない。涼しい風が谷を駆け上がってくる。目の前に入道が見え、パラグライダーが山の上を飛んでいる。イワクラ尾根をパスした分だけ時間にゆとりが出たので、ゆっくりと昼食をとる。本日の主食は、○ちゃん、緑のたぬきそば、天ぷら付きである。先週の失敗のことが頭をよぎったが、本日はうまく作れた。缶ビールがたまりまシェン。しかし、食欲があまりない。おにぎり2個持っていたが手つかずだ。

 大岩でたっぷり1時間過ごし、稜線を宮指路に向かう。笹もなくルートもはっきりしていて、大変歩きやすい。シロヤシオが多いのに驚く。来年の春のことを考えると、この稜線も候補に上げてみたいところだ。このあたりは人があまり入らないところなので、シロヤシオの穴場かもしれない。

 1時間の稜線歩き後、カワラコバに到着する。時計を見ると、13時15分だ。宮指路まで往復すると1時間はかかるだろう。行きたいが、ここで1時間使うと、帰りがF1の終わる時間と重なる。来るときもスズカインターから一号線まで他県ナンバーの車であふれていたから、決勝が終わるまでに、鈴鹿を横切りたいところだ。というこで、宮指路はパスする。


ウメバチソウ(ユキノシタ科)

 登山道を下る途中の湿気のある日当たりのよいところに、ウメバチソウ、ダイモンジソウ、センブリが咲いていた。花の期待がなかっただけに、花に会えて大変嬉しかった。センブリの葉を噛んでみる。子供の頃、おなかが痛いときに煎じて飲まされた。あのときのにがみがよみがえる。リンドウの仲間はよく薬草にする。この苦みがいいのだろうか。


ダイモンジソウ(ユキノシタ科)


センブリ(リンドウ科)

 50分で林道に出る。途中、ひと組の若い男女ペアーを追い越す。静かな山行きを楽しめた。

 

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