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御池岳・鈴北岳 2001.9.2 No.125 new


初秋の御池岳にて by 滋賀県八日市市 たろぼう


 先の台風を境ぐらいに急に涼しくなった感がしますが御池岳はどんな具合かと気になっていたところにヤマボウシさんより御池岳のお誘いを受けました。聞けば三重のケーブルTV局が初秋の御池岳を紹介する30分番組を制作するための取材山行とのこと。先頃ヤマケイより花の山旅「鈴鹿・伊吹山」を発刊された金丸氏が花を中心に総合案内。そして池の解説は御池そま人さん。ボタンブチからの展望解説をこれまたそま人さんが大いに関与されている相聞歌で人気上昇中のHP「鈴鹿 樹林の回廊」のKさんが行われるとのこと。
TV取材がどんなものかも興味があり あつかましくも同行させていただきました。


【山 域】 鈴鹿 御池岳 
【日 時】 01/9/2  
【天 候】 曇り一時小雨


 コグルミ谷集合が7:30。そして鞍掛峠通行止めとの情報に久し振りに高速を利用。関ヶ原経由で向かうと皆さんお揃い。TV局の女性ディレクター等数名の取材チームは大きなTVカメラや三脚等を準備。カメラは ン百万とか。登山口での挨拶からいよいよ取材開始。そま人さんは取材ということでパリッと登山服を新調されているのかと思ったがいつものスタイル。腰のタオルはいいとしても手に持った小枝を肩に掛けながらの挨拶も放映されてしまうのか?。初対面のK氏にもHPやニフティーSHIGEKI氏の報告などで話しは早い。相聞歌の桃屋CM写真はどこで手に入れられたのとの疑問にもすぐに答えてくださった。登山口にはフシグロセンノウが鮮やかな朱色。山慣れない取材陣の方もおられるので長命水までにも一回休憩。こんな場合に備え本日は「鈴鹿ハイキング倶楽部」の精鋭若手3名も参加。ザックや機材を余裕で担がれ本当にご苦労様。自分の荷物だけで精一杯の当方とは大違い。長命水では早速水の補給などを取材。1ポイントに30分ほど撮影がかかるそうで時間がかかるが皆さんとお話する時間が多くこれはこれでいいもの。


 コグルミ谷も先の台風で少し荒れており少し姿が変わっているようだ。カタクリ峠付近ではヤマジノホトトギスやタマゴダケの撮影の為いい被写体をみんなで探す。解説を隊長さんがされていたが近くに寄ると長靴の無様な恰好が入るといけないのであまり内容を伺えなかったので放映まで楽しみに待つことにしよう。(もっとも当地では受信不能でリアルタイムでは見られないが。)真っ赤なタマゴダケは食べられるとのことだがちょっと勇気がいりそう。ビデオ撮影された個体をあとから下手なカメラで写した。


 ディレクターの指示で全員引き返しもう一度歩いている姿を撮影というのも何回かあったがさすがプロ。初めての場所ながらいい場面を撮ろうといろいろ考えておられるようだ。登山道には新しく花の写真と解説が記載の案内板が数ヶ所設置されていたがコバイケイソウと書かれたものはバイケイソウのようだ。美野小貝母ミノコバイモは確か美濃では?。丸山でも山頂と云うことで取材。本日は曇り空で天候がいまいち。ボタンブチからの展望が心配だ。TV取材コースは全て一般路なので久し振りにボタンブチへの正規ルートを歩く。オオイタヤメイゲツの樹林も嫌に明るくおかしいと思えばこの辺り殆ど落葉しており虫に食われたのか。先頭のそま人さんによるとボタンブチへの下降路は近年途中まで新ルートになっているそうで中程に以前の道との合流地点があった。笹漕ぎをしてボタンブチ到着。あいにく雨乞岳等の遠景は望めなかったが琵琶湖も見え何とか撮影はできそう。ここでは隊長さんとKさんとの展望解説が撮影されたがみんな既に昼食タイム。大パノラマとは行かず解説は苦労されたようであるがそつなくこなされさすがである。そま人さんは待ち時間を利用。抜かりなく幸助の池にご対面の様子。


 辺りに咲く花も撮影のあと食後の予定では丸山まで引き返し池ノ平付近でいよいよそま人さんの池解説が予定されていたが笹漕ぎはたまらんと放映されないルートで真の池付近に向かう。(こんなこと書いていいのやろかと思いながら書いてしもた)スタッフの方は道の無いところを歩かされさぞびっくりされたことだろう。後追いで参加されたマンテマさんにこのアザミは何ですかと聞けばこれはタムラソウですよと訂正されギャフン。まあキク科には間違いない。林内には実が豊富。今年はマユミの赤が大いに期待できそう。食べるにはまだ早いがサルナシも猿が食べきれないほど多くの実をつけている。


 正規ルートを歩いたつもりで真の池付近の登山路に飛び出ると辺りの草原には白の野菊のゴマナやアケボノソウ・トリカブトが見事。早速ここでも花の取材。少し先の遭難碑には御本人の写真が供えられていた。ガスに巻かれると御池岳は非常に危険な山にもなることを改めてこの碑は無言で教えてくれる。合掌。焼け跡を横断して本日最後の池である元池に向かう。ここでいよいよそま人さんの池解説の撮影。長身の隊長さんを聞き手にどんな解説をされたのかあとでビデオを拝見するのがが楽しみだ。鈴北手前の広場では本日の締めくくりの撮影。曇り空で一時は小雨もぱらついたが取材も無事終了。ちゃっかりこの時だけスタッフからビデオカメラをお借りして肩に掛け記念写真を撮る人もおられ 皆さんがすっかりうち解けた雰囲気になったところを見計らい解説者以外のメンバー数人に本日のインタビューが実施された。皆さん上手に答えられると感心していたら何と当方にも突然マイクが。何を話したらいいか分からずパニック状態。30分番組なのでカット間違い無しだろう。


 予定では17時鞍掛峠の筈だったがだいぶん遅れて車に戻ったのは19時前。朝早くからすっかり暗くなるまでの日帰り最長の御池岳だったが滅多に経験できないことを体験させてもらえ新しい花も見ることができ御池通いにまた新しいページが加わった。お土産?にそま人さんから御池道楽本ではないが御一家の子育て記を戴きお代は読後必ず感想文を送るとのこと。まだしっかりと拝見していないが奥様はじめ御一家の写真が多数掲載されており後日ゆっくり拝見させていただこう。宿題だが大変だが・・・。帰りは鞍掛峠から帰ることができラッキー。

花のメモ


タカサゴユリ国道・フシグロセンノウ・ミズヒキ・ゴマナ・ヤマジノホトトギス・カワチブシ・ヒメフウロ・ボタンヅル・センニンソウ・ミツバベンケイソウ・ニガナ・アケボノソウ・ヤマジノホトトギス・ヒヨクソウ・タムラソウ・カリガネソウ・フシグロ・カワラナデシコ・イケマ・ギンリョウソウ・キンミズヒキ・ツリフネソウ・ミツバフウロ・オオナンバンギセル・ダイコンソウ その他
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