Photo Club 最新情報
|
||||
■鎌尾根 2001.5.20(日) No.113 隊長単独 冠山茶の駐車場(9:40)〜林道水沢峠入口〜水沢峠〜水沢岳〜鎌尾根 山を淡紅色に染めていたアカヤシオもいつの間にかなくなり、今はシロヤシオが主役になっています。水沢峠から水沢岳への急登すると、そこはシロヤシオの楽園でした。今から歩く鎌尾根は、若葉色のキャンパスに白い粉をちりばめたような状態で、自然と期待が膨らみます。そして、主役はあなただけではないとばかりに、ホンシャクナゲがキャンパスにアクセントを添えていました。足下に咲く、今が盛りのイワカガミやチゴユリは、かわいそうですが撮影の対象にはしてもらえず。
他に林道で目に付いた花は、ウツギ、タニウツギ、ジャケツイバラ、それに甘ったるい香りを周囲に放っている、ガクウツギが見頃でした。
林道歩きは思ったよりきつく感じました。水沢峠への登山口に付く頃には汗だくの状態で、これから先のことを思うと、ちょっと自信にかげりが見えました。思ったよりも花が多かったので、撮影にと間取り、すでに時間が1時間半経過していました。そして、一息入れて林道から登山道へと足を進めました。しばらくは薄暗い杉林の中なので、涼しく感じられましたが、登りが始まるとまた一気に汗が噴き出してきました。足下にはすでに花の終わった光沢のある葉のイワカガミが気になりますが、峠まで行けば咲いているだろとクリアーしました。
いくつか小さな沢を渡り、炭焼き跡の残る植林帯を緩やかに登っていきます。特に見るべき所もないのですが、突然現れたヤマツツジの赤がやけに印象に残りました。とにかく峠まで行けば、見晴らしが約束されるだけに、ここが我慢のしどころです。気温がたかかったせいか、足に力が入りません。きょうは長丁場なので、ギナギナと体力を温存させながら登っていきます。林道から約1時間で水沢峠に到着です。いつもよりも遅いペースです。 峠で5分ほど休憩をとり、呼吸が整ったところで、水沢岳を目指しました。この尾根道は少し登ったところから展望がききます。頭を出して球威を伺うとなんと、シロヤシオの咲き乱れる中心部に自分がいるではありませんか。今までの苦労が一気に吹っ飛び、これから先のシロヤシオの花道に期待がつながります。 シロヤシオのトンネルをいくつも抜けると、やがて水沢岳に到着です。ピークをやり過ごし少し進んだ鎌の見える樹林の木陰でささやかな昼食タイムです。ちょうど1時でした。これでけ暑いとちょっと食欲が落ちています。カップ麺を食べる気にもなれず、夕張メロンパンをほおばりました。美味。食欲は落ちていても、美味しいものはわかります。
これから歩く鎌尾根を見渡すと、白い粉を散らした様にあちこちでシロヤシオが花を咲かせています。
そしてもうひとつの主役がシャクナゲです。私は、鎌の痩せ尾根にへばりつくようにさくシャクナゲが好きです。
若葉の緑、シャクナゲの紅、シロヤシオの純白、空の青。これだけの素材が揃っていれば、あとはこれを調理する自分の腕だけです。いろいろと構図を換えながら、私を出迎えてくれるのです。これでは、先へ進めません。下山時間から逆算して、尾根にとどまる時間を計算しました。おかげで休憩時間がカットになりました。 たっぷりと時間を使ったので、衝立岩あたりですでに3時になってしまいました。フィルムも使い果たし、残り10枚を切っていました。かんじんの鎌ケ岳を背景に一枚決めたいので節約です。2リットル準備した飲料水も底をついていました。しかし、ビールを飲むのを忘れていたことに気づき、急に楽しみが涌いてきました。もう少し喉を乾かそうと、岳峠の手前まで進み、若干時間にゆとりが生まれたので、ビールタイムとなりました。ぬるくなってはいますが、うまい!木により掛かってくつろぐと急に睡魔が襲ってきて、しばし仮眠。そういえば夕べは1時半だったなと思いだし、時計を見ると4時を過ぎていました。鎌が岳を前にしていても、ピークは気にならず、テーマをシロヤシオに決めて、最後のフィルムを使い切りました。 そのまま下山し、6時前に駐車場に到着。私の車がひとりぼっちで待っていてくれました。誰にも邪魔されずに、こころゆくままシロヤシオやシャクナゲと戯れた1日でした。あー幸せ!
|
||||
Photo Club 最新情報
|