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藤原岳2001.03.10 No.98(冬に逆戻りした藤原岳)

 2週間前、聖宝寺道の6合目で見たフクジュソウに春の気配を感じ、フクジュソウ、セツブンソウ、ミスミソウなどが咲き始めるのを楽しみにしていました。しかし、昨日からの寒波ですべてが雪の中に埋もれてしまいました。昨日の時点で、こうなることはわかってはいたのですが、望みは捨てきれず、登ってみることにしました。

 


雪化粧をした聖宝寺

 

 階段を登ると、雪化粧をした聖宝寺が出迎えてくれました。聖宝寺といえば、やはり紅葉を思い起こしますが、雪の聖宝寺もなかなかのものです。本来であれば、このページは花の便りで飾られるはずだったのですが、また、雪の話にならざるを得なくなりました。ということで、トップの写真も「雪化粧をした聖宝寺」になってしまいました。

 


6合目

 

 6合目の写真を見ておわかりのように、わずかな望みも、ここで完全に消えてしまいました。落葉樹林に咲くフクジュソウを、広がりのある写真でまとめたかたのですが、残念です。後1週間で融けてくれと祈りながら通過し、本日の新たな目標を模索しながら8合目を目指しました。
 今年は雪が多く、十分雪山を満喫できました。今日の積雪も、あまり真新しさは感じませんでした。しかし、今年もこれが最後と思い、気を取り直して、ちょっとキレのなくなった、ドタッとした新雪の感触を楽しみました。

 


7合目の案内板が雪に隠れそう

 時を同じくして駐車場を出発した、名古屋弁を話す仲良し3人組のおばさん(おれは、おじさんだ)たちに、3合目で道を譲り、後を追う形になりました。この人達は、花を求めて先週も来たそうです。今日が駄目だったから、また来週もいらっしゃるのではないでしょうか。また、会えそうですね。
 先ほどから、目標を花から雪山に切り替えたいと思いながら歩いているのですが、なかなか気分が乗ってきません。こんな時は、山頂の避難小屋でゆっくりと昼飯を楽しみたいところです。しかし、こんな天候では、たぶん混雑が予想されるので、長居はできないでしょう。など、など、色々と思いを巡らせながら8合目到着となりました。
 冬山登山道の入り口を見ると、なんと、全く踏み後がないではないですが。みなさん、通常のコースを行かれたみたいですね。いや、踏み後がないから、ためらったのかもしれませんね。ここで、俄然元気が出てきました。9合目までトレースを楽しむことにしようと思い、迷わず冬山登山道に踏み込みました。私の後を、家族3人組がついてきたのですが、すぐに引き返していきました。こうなったら、9合目にどちらが先に着くかなと思うと、闘争心が刺激されたようで、足に力が入りだしました。今日は最初から、目標が定まらずふらふらと歩いていたのですが、ここに来て、やっと元気が出てきました。しかし、新雪の雪まみれになりながらのトレースは大変ですが、自分は最高です。

 避難小屋は繁盛していました。今日は天候が悪いので、人が小屋からあふれることもなく、皆さん交互に出入りして、昼食を取っていました。12時には15人くらいの人がいました。冬場は本当にこの小屋はありがたいですね。

 

 下山の頃になると、ますます天候が悪くなってきました。時間があるので、天狗岩まで行こうかなと思ったのですが、断念しました。それでは皆さん、また来週も藤原岳で会いましょう。

 

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