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藤原岳2001.02.25 No.97(春を気配を感じる藤原岳は吹雪)

 春を感じる光に誘われて、6合目でフクジュソウが咲き始めました。それとともに、多くの登山者がこの山を訪れ、山頂の避難小屋にもにぎわいが戻ってきました。いよいよ今年も、花の藤原岳が始まります。

 

 

 紅葉祭りで賑わった聖宝寺も、この時期は閑散としています。しかし、境内の梅の花が春の始まりを告げていました。もうすぐ、多くの登山者で賑わうことでしょう。

 

 

 表登山道、聖宝寺コースともに、砂防工事が行われていて、少しコースが変更になっています。2年前の土石流で埋もれた沢を修復しているようです。聖宝寺コースは長命水の直ぐ下まで工事が進んでいます。
 今日は新雪もなく、足下にも花はなく、楽しみがないので5合目までは結構いいペースで登ることができました。気温が低かったのであまり汗もかかず気持ちよく歩けた感があります。今日は、体調がいいみたいですね。

 期待は6合目にありました。本に載せるミスミソウの写真がないのです。何とかしたいのですが、この6合目であまり見なかった記憶があります。冷川の出会いから白瀬峠に向かう所ならあると思うのですが、今日はあそこまで行けないので、この6合目で見つけようと超スローペースで目を凝らしました。しかし、見つかったのはフクジュソウです。このあたりは日当たりがいいので、春を待ちかねたやつが一番に花を咲かせたようです。これからは週を追うごとに、上の方へと咲あがっていくことでしょう。

 

 6合目を過ぎると、アイスバーンになっていてアイゼンのお世話になることになりました。8合目までは日陰なので、雪がガチガチに踏み固まっていました。ザクザクとアイゼンが凍った雪面を捉える音が、心地よく耳に響いていました。

 8合目からは冬山登山道を使い、一気に9合目まで出ました。木の葉のないこの季節は、ここから避難小屋の裏手を望むことができます。このときだけは青空が覗いていたので、白と茶と青の3色で描かれた冬山の美しさを鑑賞する事ができました。

 山頂は小屋の中も周辺も人、人、人でいっぱいでした。当然、小屋の中へは入れず。風が強かったので、みなさん寒そうな顔をしてお昼をとっていました。今日は、大人数のパーティーに何組も出会いました。年間通してこの山を訪れている私にとっては、登山者を見ていると季節の変化が察知できるものです。いよいよシーズンインですね。

 

避難小屋の前で

雲の合間から差し込む日の光に樹氷が輝いていました。

 避難小屋の裏手です。笹の上に雪が降り積もっているので、コースを踏み外すと、ゴボッと膝の上まではまってしまいます。今年は雪が多かったので、鈴鹿の冬山を存分に楽しめた気がします。雪ばかり見ていると、風薫る春が待ち遠しくなってきました。早く来い。

 あと2週間もすると、このあたりはフクジュソウが咲始めることでしょう。また今年も、藤原通いが始まりました。

 表登山道は、マンサクの黄色があちこちで目につきます。望遠レンズをもってんかったので撮影できませんでした。代わりにカンアオイはどうでしょうか。地面にへばりついて咲いていて、あまりきれいな花ではないけど、まだ見られたことのない方は、落ち葉をめくってみましょう。

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