■鈴北・御池岳 　2000.10.15　NO.089　隊長、副隊長

　リンドウに振られ、イワギクに振られ、ちょっとだけ雨にも降られました。本日をもって花の撮影はひとまず終了です。ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。来年の２、３月とでミスミソウ、セツブンソウ、福寿草を撮ればすべて完了です。

　とにかく今年は無我夢中で撮りまくりました。できれば３月からやりたかったのですが、事が思うままにいかないのは人の世の常でしょう。点数をつけるなら６０点くらいですか。途中何度も、歯がゆさのあまり天を仰いだこともありました。副隊長にはこの気持ちを見破られていたようですね。９７年に副隊長と二人で藤原を攻めまくったときのことが蘇ってきます。

　冬、山頂の銀世界でひとり新雪を踏んで楽しんでいたのは先月のことだったろうか。陽の光が力強さを増すころ、藤原岳の春が始まる。冬色の森の中で、セツブンソウは春の木漏れ日を受けて白く輝くている。地面に伏してマクロレンズを覗き込むと、そこには私を喜ばせてくれる花の世界が開ける。そして今年も藤原岳にやって来た。

　最後に目の覚めるようなホームランで締めくくりたかったのですが、３球三振で終わってしまったことが、逆に気持ちよく感じました。