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霊仙山 2000.7.9 NO.067  Photo Club Part2

■8:45醒ヶ井から入り林道終点で車を降りる
 台風一過で、本日は晴天なり!ということは大変暑い一日になるということですね。なんで、この時期に日陰のない山を選んだのでしょうね?自分ににもわからないわけですが、とにかく花が多いから、遠くまでやってきました。鈴鹿の自宅を出てから車で走ること2時間。関ヶ原からは21号線を、右手に山頂が雲に隠れた伊吹山をみながら西に向かって走り、JR醒ヶ井駅の前を左折、養鱒場から宗谷川林道を終点まで行きます。終点は数台の車で満車だったので、少しもどったとところに駐車。ザックを担いでいざ出発。ここの山は石灰岩質なので花が期待できます。しばらく歩いて行くと、林道脇にドクダミの花が咲いていました。山でなくても、どこにでもある花だけど、今が盛りのようです。しかし、このドクダミは、この山に咲く花の特徴だったのです。いたるところで見かけることになりました。それから林道には、キツリフネやホタルブクロを見かけました。またこのホタルブクロは至る所で見かけました。この花は乾燥に強いですね。

 登山道に入りしばらく進むと榑ケ畑の廃村に出ます。朽ち果てた家や、家の建っていた石垣を見ていると当時の生活の様子が偲ばれます。この石垣にはたくさんのユキノシタがたくさん付いていて、花が満開になっていました。

■9:00一合目カナヤの売店

 この廃村を過ぎたあたりにカナヤがあります。今での現役で営業している山小屋で、売店はすごくシンプルにできています。下の写真見てね。


カナヤの売店


■9:10汗フキ峠

 汗フキ峠なので汗を拭いただけで落合の廃村に向かいました。しかし、なぜ汗フキの拭はカタカナなのかな?ここから落合まで下り坂で、登山道というよりも使われなくなった林道といった感じの道を、そばを流れる渓流のさわやかせせらぎの音を聞きながら、軽快に下っていきます。登るのではなく下るのです。これは何を意味するか考えなくてもいいでしょう。

■9:40落合

 軽快にとばしたおかげで、30分で落合の廃村に到着しました。廃村といっても、家並みはよく手入れされているようで、村の入り口の家には人の気配があり、中を見るとおじいさんが電気カンナで柱を削っていました。挨拶には快く答えてくれました。そうです、電気は来ていますね。しかし、よく見ると家並みはひと昔前のもので、素人目に見ると文化財として保存する価値があるのではないかな。

■9:50今畑口

 落合の集落を過ぎたあたりに、今畑口の登山道入り口の案内板があります。アスファルトで舗装された道に座ってまずは水分の補給です。本日の気温は高く、氷らせたペットボトルの水も半分が融けていました。先ほどの電気カンナの音が人気のない森に響いています。この整備されたアスファルトの道もやがては手入れしなくなり、廃道になるのかなと思うと、寂しくなりますね。
 小休止の後、整備された登山道を登りまじめました。しばらく登ると、人のいなくなった民家やお寺が登山道脇に見られます。登山者からみれば登山道でも、ここに住んでいた人たちにとっては、生活道路だったのですね。廃屋の前の庭でおじいさんが金槌の音を響かせながら、なにやら修理をしていました。これから、先2時間は誰とも会うことはありませんでした。


■11:15笹峠

 30分は背丈くらいの笹こぎが強要されます。油断すると踏み後を失ってしまいます。もう一度、通りたいとは思いませんでした。しかし、所々に開けたところがあり、苔むした石灰岩が印象的ですね。見晴らしもよく休憩するにはちょうどいいのではないでしょうか。笹峠という名にふさわしい峠ですね。しかし、笹原を抜けると、急な登りにさしかかります。登山道には遮るものはなく、展望は抜群で、足下にはたくさんの花が咲いています。この時期は、ホタルブクロ、ヒメフウロ、キリンソウはいたるところにあります。しかし、石灰岩特有のごつごつした道は大変歩きにくく、おまけにいたるところにあるアザミの棘が、チクチクを痛く感じます。

■12:30近江展望

 この展望からは、西南尾根と山頂付近のピークが展望できます。


西南尾根

■13:45最高点

 

■14:00山頂


山頂から見る琵琶湖

■14:20経塚山


経塚山から見る霊仙山の二つのピーク

 


経塚山から見る避難小屋


登山道に咲くササユリ

■16:00林道終点

 

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