雪の入道　2000.1.22　NO.055

　椿神社の駐車場は、朝早くから賑わっていました。交通安全で有名で、車のご祈祷を受ける人たちなのでしょう。そういえば新車がたくさん並んでいた。ちなみに、入道の山頂には椿神社の奥宮があります。このあたりですでに積雪が１０センチほどでした。山頂は最低５０センチは覚悟しないといけません。新雪をかき分けて先頭を行くのは大変そうですね。しかし、今朝は家を出るのが遅かったので、駐車場に着いたのが１０時半でした。誰かが道を切り開いてくれていそうな気配がします。山好きはこんな日は逃さないでしょう。
　やはり雪の時は北尾根ですね。ということで、あの長い階段は苦手なんだけど、北尾根のルートにしましょう。先週も登っているので、足どりは軽いものです。風もなく気温も低いのでペースをあげられそうです。階段を上りきり神社の脇から登山道にはいると、積雪は２０センチほどでした。あまり踏まれてないので、スリップはしないのですが、傾斜がきつくなってくるとやはり滑ります。アイゼンを持ってきたので、早速装着しました。気温は低かったようですが、少しペースをあげると汗が噴き出してきました。冬でこうだから、夏山はやはり辛いわけだ。夏場だと、鉄塔のところで休憩するのですが、雪で座る場所を確保するのが面 倒でパスしました。結局この日は休憩なしのノンストップで山頂に立ちました。

北尾根の避難小屋

　結構なペースで、登っていきました。避難小屋あたりで積雪は３０センチくらいかな？これから先は笹原になるので、踏み外すとごぼっと足が雪の中に入っていきます。

　このあたりはいい感じですね。積雪の分、姿勢が高くなっているので、普段より腰をかがめないといけません。もう少し行くと、見晴らしのいい尾根に飛び出します。昨年の夏はこのあたりで雨上がりだったのでヒルに飛びつかれたことを思い出しました。そんなことを思うと、この山はやはり冬がいいですね。

左が鎌ケ岳、右が御在所です

　見晴らしのより尾根に出ると、予想どおりの絶景が待っていました。右から御在所、鎌ケ岳、鎌尾根、イワクラ尾根と続きます。どれもすっかりと雪化粧をしています。新緑の緑、紅葉の赤や黄色、そして冬の白、それぞれ季節ごとに登りたくなる山ばかりです。
　北の頭が近づくにつれてだんだんと雪が深くなってきました。積雪は５０センチは越えていると思います。吹き溜まりで道を踏み外すと、腰までズボッと入ります。滑って転んでも、痛くはないのですが、雪だるまになりますね。

　２時間で山頂に着きました。夏場だと２時間はかなりきついですが、この季節ならできると思います。山頂は日当たりが良いのと、たぶん風で雪がとばされたのでしょうか？雪のないところに腰をおろして昼食がとれました。さすがに気温は低いようですね。塗れた手袋が２０分でカチカチに凍ってしまいました。春や秋だとごろんと横になって昼寝でもするのですが、この時期はできませんね。山頂には１０人ほどの登山者が、めいめいにお昼と楽しんでいました。帰りは二本松尾根を降りました。

山頂からの眺め

山頂から鎌ケ岳