愛知川特集1999.11.7(日)

 8:40 朝明ヒュッテ駐車場出発

 鈴鹿山系でも懐の深い渓谷はこの朝明渓谷ではないでしょうか。羽鳥峰までのルートは、バス停から見返り橋を渡り、途中、根の平、中峠への分かれを越して沢筋のルートをとりました。このルートは急な登りが多く、いくつもの砂防堤を高巻きながら登っていきます。林道を利用するより時間は短縮できましが、一気に汗が噴き出してきました。ということで早速ザックを開けておやつを引っぱり出してモグモグ、ムシャムシャとやり始めました。

 9:40 羽鳥峰峠(小休止5分)

 羽鳥峰の頂は大変見晴らしがよく、釈迦が岳へ向かう稜線や国見、御在所岳へ向かう稜線が見渡せた。秋のさわやかな風に吹かれ、休憩となりました。清水さんが砂山の時のようなポーズをとりたがっていましたが、やっぱりやめました。このあたりの標高は800メートルですが、もう巣での紅葉は終わりかけていました。昨年度は台風で痛めつけられたので、紅葉も大したことなかったのですが、今年はまともな紅葉が見られました。
 少しだけの休憩でしたが、やはり峠とあった、登山者がさかんに行き交っていました。

ヒロ沢下り

羽鳥峰の湿地帯を通り越してヒロ沢へ降りていきます。しかし、この湿地は「マムシ注意」の看板が多いですね。マムシの出る時期にはあまり通ったことがないのでわかりませんがいかにも出そうなところですね。この道はよく踏まれた一本道で迷うことはないでしょう。ホオノキが多いですね。たくさん拾って帰りました。それから、太田さんが川にはまりました。

 

10:40 愛知川ヒロ沢出合(中休止15分)

羽鳥峰からやく50分ほど下ると、ヒロ沢の出合に出ます。山の中に突然大きな空間が開けてきます。薄暗い山道を長く歩いて来ているので、愛知川に降り立つと開放感に心が弾み、紅葉のすばらしさに感動します。盆と正月がいっぺんに来たような何時になります。このあたりを時間をかけてゆっくりと探索したくなってきます。昼には時間が早いけど、みなさん朝が早かったようなので、さっそくおにぎりをほおばっていました。

ここから大瀞までは愛知川の上流に向かって右岸を50分ほど進んだところにあります。支流の流れ込みをいくつも高巻きながら進んでいきます。アップダウンを繰り返しながら、徐々に川を上っていきます。途中、御金明神の分かれの標識がある。

 

12:20 大瀞(昼食休憩50分)

 待ちに待った昼食休憩です。今日もたっぷりと汗を流しているので、味の濃いものを体が要求しています。やっぱりカップ麺は最高ですね。みなさんお腹いっぱいになったようですね。しかし、この後は1時間半の登りが待っているのだ。清水さんはこのことを知らなかったようでした。

この後は、下水晶沢をつめていくとやく50分で中峠に到着します。足の軽い新人のおかげで40分で登り切りました。すごい、すごい。でも、かなりつらそうな隊員もいました。ファイト。

河原には鉱石がいくつも転がっています。上流には鉱山があったので、昔は採掘していたようですね。

この鉄の橋は、通行禁止と書いてあったけど、大丈夫なのかな。少しずつ腐食も進んでいるようですね。しかし、こんあところに鉄を橋を造るのは大変ですね。しかし、この橋がないと困りますね。

 

13:30 中峠(小休止5分)

やっと中峠に到着しました。後一踏ん張りで水晶岳に到着できましが。スタミナの方が底をついてきているようです。700メートル前後の紅葉が最高ですね。1週間で100メートルくらい降りるのでしょうか。

 

14:00 水晶岳(中休止15分) 中村隊員は中峠へ戻り下山

根の平らへの尾根道も大変紅葉がきれいでした。

 

15:00 朝明ヒュッテ駐車場着

 副隊長を初任命されたので、がんばって、隊長たちに送れないように必死でつ いていきました! しかし、美和ちゃんのパワーにはビックリしました。まるで職場の廊下を歩い ているような足取りで、登り初め、「いつ、ばてるのかな」っていう私の期待 をよそに、息もきらすことなく、登って降りる美和ちゃんを見ていて、こんな 小さな鉄人も世の中にはいるのだと感心しました。

 あ、そうそう! 林道の手前、広い河原に出たとき、相変わらず遅れをとっていた私は、相変わ らず隊長の1m後ろを闊歩する美和ちゃんをみて「結局、隊長の1m後ろを完全 維持しながら、登り切ったなぁ。」って、5m後ろからボーっと紅葉の山をバッ クに疲れを見せぬ二人の歩きを見て、感心していたら、美和ちゃんが隊長の意 味のない蛇行まで、ちゃんと1mうしろをぴったりくっついて、一緒に蛇行し てるのを見つけました。 ひろーい河原をぴったりくっついてキビキビ蛇行しながら歩く二人を見なが ら、一人でクスクス笑ってしまった清水でした。